HPVワクチンの接種状況を可視化する「ワクチンJAPAN」
エムスリー株式会社は、HPV(子宮頸がん)ワクチンの接種状況を月次および都道府県別に可視化するサイト「ワクチンJAPAN」を開設しました。正式な公開は2025年7月8日です。このサイトは、医療リアルワールドデータを活用し、正確な情報を誰でも簡単に取得できるように設計されています。
背景と目的
当社は「インターネットを活用し、健康で楽しく長生きする人を一人でも増やし、不必要な医療コストを削減する」というミッションのもとに事業を展開しています。今回の取り組みは、その中でも日本全国のHPVワクチン接種状況を明らかにし、個々人や社会全体の健康意識を高めることを目的としています。
子宮頸がんは毎年約1.1万人の女性が罹患し、年に約3,000人が命を落としている深刻な病気です。しかし、9価HPVワクチンを接種することにより、この病気の要因を80〜90%予防することが可能です。特に、現在小学校6年生から高校1年生に相当する女子は、公費でHPVワクチンを接種できることになっています。
HPワクチン接種率の現状
2013年以降、HPVワクチンの接種は個別推奨が控えられたことにより、接種率は著しく低下しました。2022年に勧奨が再開された後も、接種率はかつての水準には達しておらず、一部の地域では初回接種率が10%未満となっています。このような現状に鑑み、エムスリーは「ワクチンJAPAN」を利用して最新の接種状況や地域ごとの実態をより多くの人々に理解してもらう事に力を入れています。
サイトの特徴
「ワクチンJAPAN」は、医療リアルワールドデータを用いて高い信頼性が確保されています。当サイトは、JAMDAS®という医療データベースと、各種公表値を組み合わせた独自のロジックで推計を行っています。さらに、専門家の監修を受けた信頼性の高いデータを提供することで、正確で使いやすい情報を発信しています。データは毎月更新されるため、接種状況の最新の動向をいち早く把握することができます。
取り組みの意義と今後の展望
このサイトの実現は、社会の健康課題をデータで明らかにし、的確な意思決定をサポートすることに意義があります。エムスリーは、今後も医療ビッグデータの活用を通じて、より良い社会づくりに貢献していく所存です。さらに、この取り組みがより広く社会に影響を及ぼし、HPVワクチン接種率の向上につながることを期待しています。
会社概要
エムスリー株式会社は、東京都港区に本社を置き、医療関連サービスを提供しています。詳細は公式サイト
こちら をご覧ください。
お問い合わせ
本件に関するお問い合わせは、エムスリー総研ワクチンJAPAN運営担当まで。Email:
[email protected]