セイコーエプソンの新型高精度ヨー軸ジャイロ『XV4311BD』が登場!
近年のモビリティの進化に伴い、自動運転や先進運転支援システム(ADAS)の実用化が急速に進んでいます。こうした中、セイコーエプソン株式会社は、自社が開発した新型高精度ヨー軸ジャイロセンサー『XV4311BD』の量産をスタートしました。この製品は、AEC-Q100規格に準拠しており、車載用途としての高い信頼性を誇ります。
高精度と低コストの両立
『XV4311BD』の特筆すべき点は、その高精度を保ちながら低コストを実現している点です。自動運転に必要不可欠な位置推定を高精度で行うためには、ジャイロセンサーの性能が大きな鍵となります。本製品は、6軸慣性センサー(6DoF)と組み合わせてお使い頂くことで、その性能を最大限に発揮します。
特に、ヨー軸の角速度を高精度で検出する能力に重点が置かれており、この情報をもとに車両の位置を非常に正確に推定できる仕組みになっています。この技術によって、必要な精度を引き出しつつコストを抑えた自己位置推定が可能となります。
さらに、ヨー軸に特化したセンサーを導入することで、この方向だけでも高精度を得ることができ、その結果として、システム全体の信頼性が向上します。故障検知機能によって、冗長構成にも対応でき、システムの安全性も向上しています。
製品の特長と信頼性
エプソン独自の水晶ジャイロセンサー素子を搭載し、さらに自社製の内蔵ICを組み合わせることで、高いバイアス安定性を実現しています。この特性により、外部環境や時間の変化に影響されにくい安定した出力が得られます。
具体的には、バイアス安定性は0.9°/h、角度ランダムウォークは0.065°/√hという高い数値を誇り、従来の製品と比較しても優れた性能を持っています。また、温度範囲が-40~+105℃と広いため、様々な環境での使用に対応可能です。
自動運転技術への貢献
社会課題への対応として、自動運転技術は重要な役割を担っています。交通事故の減少や渋滞解消、高齢者の移動支援など、さまざまな面で期待が寄せられています。『XV4311BD』は、その高精度な位置推定能力により、これらの課題解決に寄与することが期待されています。
エプソンは、今後も小型で低消費電力の高精度センサーを開発・提供し、安心・快適な社会作りに貢献していく方針です。自動運転をはじめとする多様なアプリケーション向けに活用されることでしょう。
終わりに
この新型ジャイロセンサー『XV4311BD』は、自動運転技術の進展に大きな影響を与える製品として、多くの期待が寄せられています。エプソンの技術志向が生み出したこの製品は、今後のモビリティの未来を支える重要な一端となるでしょう。
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