EDR導入企業の現状とその課題
最近、株式会社アクトが公開した「企業セキュリティ国勢調査2025 Vol.2」の結果が話題を呼んでいます。この調査は、全国の情報システム担当者を対象にして、EDR(Endpoint Detection and Response)に関する認識や運用状況を分析しました。調査結果によると、EDR導入企業の中で多くが「検知後の対応」をうまく行えていない現状が浮き彫りになりました。
特に注目すべきは、EDRの導入が進む一方で、それを十分に活用できていない現実です。調査対象となった1,105人の情報システム担当者は、EDRの自動検知能力に対する期待が大きい一方、アラートの対応体制についての不備に対して強い懸念を抱いていることが分かりました。
脅威の最優先項目
調査によると、情報システム担当者が最も懸念している脅威は「ランサムウェア」です。しかし、EDRの導入状況には企業規模によって大きな格差があり、中小企業では特に運用が難しいとされています。このことは、コストやリソースの問題に起因していると考えられます。
運用時の問題点
また、EDRを導入後に直面する「運用の壁」も無視できません。調査により、運用に関する手順が煩雑であったり、サポート体制が不十分であるため、システムが「宝の持ち腐れ状態」にあり、多くの企業が困難に直面していることが明らかになりました。
具体的には、57.3%の情報システム担当者が「人」が運用を苦しめている要因だと回答しています。これは、属人化が進み、24時間365日の監視が実施できない現状を指摘しています。人材不足は、セキュリティ運用の持続可能性にとって深刻な課題となっているのです。
インシデントへの初動対応
さらに注目すべきは、インシデント発生から「封じ込め」までの初動対応時間についての調査です。驚くことに、多くの企業が自社の初動対応が平均より早いのかどうか把握できていないという事実が判明しました。これは、経営層への報告や改善策の実施において大きな障害となるでしょう。
今後の調査結果
株式会社アクトは、今後も情報の鮮度を重視し、残りのレポートを随時公開する予定です。次回、2026年2月には「SaaS増加時代に必要な統制力とは?」や「人材・予算不足の現状」についての調査結果が登場します。
このように、EDR導入の背景には多くの課題が存在し、企業はこれを解決しなければならない時代に突入しています。サイバーセキュリティ戦略を見直す良い機会とも言えるでしょう。今後の動向に注目です。
株式会社アクトは、引き続き中小企業のセキュリティ対策を支援していく方針です。代表者は小林智彦氏で、東京都文京区に本社を構えています。詳細情報は
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