和綿の種 ひろがるプロジェクト HOME GROWN
2021年2月5日より、純オーガニックコットン製品を手掛ける「メイド・イン・アース」が国産在来種の和綿栽培を促進する「和綿の種 ひろがるプロジェクト HOME GROWN」を立ち上げました。このプロジェクトは、約20年前に和綿の種を守っている鴨川和棉農園の田畑健氏との出会いから始まりました。
和綿栽培の背景
日本では、かつて盛んに行われていた綿花の栽培が明治時代を境に大幅に減少し、今では絶えてしまう危険性があります。この現状を考慮し、和綿の種を守る必要性を強く感じたメイド・イン・アースは、横浜に畑を借り、和綿の栽培をスタートさせました。収穫した綿は、学校などでの出張授業に活用され、より多くの人々にワタ栽培の楽しさを広めることを目指しています。
プロジェクトの目的
このプロジェクトの主な目的は、多くの人々に和綿の栽培を楽しんでもらい、次の世代に受け継いでいくことです。具体的には以下のポイントが挙げられます。
- - タネを守る:貴重な国産在来種コットンのタネを後世へ伝える。
- - 栽培を楽しむ:家庭や学校で手軽に和綿を育てる楽しみを提供する。
- - 自給自足・地産地消を学ぶ:繊維の原料を育てることで、衣食住における「衣」の重要性を知る。
- - ワタから糸にふれる:ワークショップを通じて、綿が糸になるまでの過程を体験する。
- - モノづくりを体感する:収穫した綿を使ってモノづくりを体験し、生産と消費の流れを学ぶ。
参加の条件と方法
プロジェクトへの参加は、和綿に興味を持つ方であれば誰でも可能です。ただし、栽培には国産の和綿の種を使用し、無農薬・有機栽培方法を守ることが求められます。また環境的に栽培ができない場合でも、応援を希望する方の参加も歓迎しています。
プロジェクトへの参加は、専用ページから申し込む必要があります。また、和綿の種はメイド・イン・アースのオンラインショップや自由が丘店でも購入可能です。
勉強会やワークショップの開催
定期的に勉強会やワークショップが開催される予定で、和綿やオーガニックコットンに関するさまざまなテーマが扱われます。興味のある方は、自由に参加できる機会も提供されています。
和綿Tシャツ作りの企画
参加者が自ら育てた和綿を使ってTシャツを作る企画もあります。この体験を通じて、「衣」の自給自足の喜びを実感できます。1枚当りのコットンボール数や素材を詳しく説明し、参加者に育てたコットンを加工する楽しさを提供しています。
メイド・イン・アースについて
「メイド・イン・アース」は1995年に設立された純オーガニックコットン専門ブランドです。化学薬品を使用せず、安心できるモノづくりを追求しており、和綿プロジェクトはその取り組みの一環として、環境に配慮したライフスタイルの確立を目指しています。これからも和綿の栽培を通じて、多くの人々にその魅力を届けていくことでしょう。
終わりに
このように、人々に和綿の栽培を広め、次世代へと繋げる取り組みは、環境意識を高める上で非常に重要なものです。自分自身の手でワタを育てることにより、より豊かな生活を実感できる機会が増えることを期待しています。