副業マッチングサービス『lotsful』が実施したミドルシニアの副業実態調査
副業マッチングサービス『lotsful』は、40歳以上のミドルシニア層を対象にした副業実態とキャリアに関する調査を実施し、その結果を発表しました。本調査は、パーソルイノベーション株式会社が行い、ミドルシニア層での副業の普及状況や、それに伴うさまざまな意欲や課題を浮き彫りにしています。
調査結果の概要
調査の結果、40代以降の副業経験者は全体の22.3%に留まっており、実施したことがない方が77.7%と多いことが分かりました。しかし、副業経験者の57.2%は「今後も副業を行いたい」と回答しており、この層の中には副業を通じた自己成長を望む声が見受けられます。
副業実施の理由
副業を実施した理由については、経済的な不安を解消したいというニーズが最も高く、38.8%の回答者が挙げました。次いで、副業への興味が34.5%、また「時間に余裕があった」や「副業を通じてやりがいを感じた」もそれぞれ18.0%で同率となりました。ここから見ると、ミドルシニア層が経済的な安定を求めて副業に向かう姿勢が見て取れます。
副業のメリットと役職別の影響
副業を実施したことで得られたメリットについて尋ねると、「経済的な不安が軽減された」との回答が32.4%と最も多く、続いて「気分転換ができた」26.6%、「楽しかった」17.3%という回答がありました。また、役職別に見ると、一般社員クラスは「想像していたより高い報酬を得た」と75.0%が回答し、主任や課長クラスではリーダーシップやモチベーション向上があったとされます。副業を通じて役職の高い人たちの業務にも好影響を与えている様子がうかがえます。
副業実施時の課題
一方で、副業実施時に「特に苦労したことがない」との回答は27.3%あり、比較的順調に副業を行っている方も少なくありません。しかし、能力不足や本業との両立に苦しむ声もあり、18.0%や12.9%がそれぞれの理由を挙げています。
キャリアのための取り組み
さらに、副業経験者は自身のキャリア向上のために他の取り組みも行っており、78.6%が「社内異動による越境学習」、70.0%が「海外留学や駐在」を実施していると回答しました。これは、副業に対する積極性が高く、キャリアアップを意識して動いていることを示しています。
調査概要
この調査は、インターネットを通じて658人の40歳以上の会社員を対象に行われ、期間は2024年10月4日から10月11日までの間に実施されました。詳細な結果は、パーソルイノベーション株式会社によって紹介されています。
代表のコメント
パーソルイノベーション株式会社の田中みどり代表は、調査を通じて40歳以上のミドルシニア層が副業を通じて新たな学びを得ていること、そして人生100年時代におけるキャリア形成の重要性に言及しました。社会全体がリスキリングを支援し、ミドルシニア層のキャリアの可能性を拡げることが求められています。
lotsfulの今後の展望
『lotsful』は、今後も副業を通じて多くのモデルケースを創出し、利用者に対してその価値を伝えていく方針です。副業マッチングサービスとして、リモートで行える案件が豊富で、利便性の高い環境を提供・整備しています。今後も多くの方々が副業に挑戦し、それによって自身のキャリアをより豊かにしていくことが期待されます。