富士化学工業と森とみずのちからの新たな協力
富士化学工業株式会社(富山県)と吉銘グループの株式会社森とみずのちから(奈良県)は、小水力発電事業における協業のための協定を締結しました。この取り組みは、富山県における地方創生と脱炭素社会の実現を目指しています。
協定書締結の背景
日本では人口減少が進んでおり、特に地方ではその影響が顕著です。これにより、社会インフラや生活基盤を維持するリスクが高まっています。反面、再生可能エネルギーの普及が求められる中、両社は共同で小水力発電事業を推進することに決定しました。
富士化学工業は、以前から環境負荷の低減に向けた取り組みを行っており、ボイラー燃料の転換や再生可能エネルギー由来の電力供給などを進めています。また、グループ会社のスウェーデンにあるAsta Real ABも、工場の余剰熱を活用した運営を行っています。対する森とみずのちからは、山の自然資本を活かした地域活性化を目指し、小水力発電の事業開発を進めています。
このように、両者の理念には地域の活性化と脱炭素社会への移行が共通しており、富山県の水資源に新たな価値を生み出すことを目指して協業に至りました。
各社の具体的な役割
富士化学工業は、地域の信頼を背景に自治体とのパートナーシップを構築し、調整を行います。一方で、森とみずのちからは、案件の企画や設計を行い、小水力発電事業に関する専門知識を提供します。さらに、両社は共同で地域のポテンシャルに関する調査を行う予定です。
今後の取り組み
今後は、富山県内における小水力発電所の開発に向けた検討を続け、地域の自治体や関係者と連携しながら地域活性化に資する結果を追求していきます。この取り組みにより、富士化学工業と森とみずのちからは、持続可能な事業モデルの構築を目指します。
企業概要
ウェブサイト:
fujichemical.co.jp
本社: 富山県中新川郡上市町横法音寺 55
代表者: 代表取締役社長 西田 洋
1946年創業。医薬品と健康食品素材の開発・製造を行い、グローバルに事業展開。
ウェブサイト:
tpfw.co.jp
本社: 奈良県吉野郡下市町新住1118
代表者: 代表取締役社長 貝本 隆三
2022年に設立され、地域に根ざした小水力発電事業を推進中です。