徳島県三好市が世界へ挑む！ラフティングの新たな舞台

小さな町からの大きな挑戦

徳島県三好市は、自然豊かで「山と川以外なんちゃない」と地元民が語る場所です。しかし、その吉野川は、最近世界のアスリートたちから称賛される存在となりました。この美しい川が位置するのは、数億年前の地殻変動によって形成された日本三大秘境のひとつ、大歩危と小歩危のエリアです。ここではラフティングやカヌー、さらにはディンギーといった水上スポーツが盛んで、選手たちからは「奇跡の川」と呼ばれています。

吉野川の魅力

吉野川の魅力は、その豊富な水量と多彩な瀬にあります。特にラフティングは訪れるアスリートたちにとって最高の舞台であり、全国から人々が集まります。2020年には、この川を舞台にしたラフティングの世界選手権も開催されることが決定しており、そのための予選大会が10月26日から27日にかけて行われました。この大会は、一般社団法人日本レースラフティング協会の主催で行われ、地域にとっても大きなイベントとなりました。

トラクトチームの挑戦

三好市からは、テレビで紹介された元世界チャンピオンの阿部雅代が監督を務めるチーム「トラクト」が参加しました。このチームは、若い世代のアスリートが多く揃っており、大会ではクラス別に見事な成績を収めました。特に、地元中高生女子チームである「トラクト」は、19歳以下の「ユース女子」部門で優勝を果たしました。さらに、別の地元チーム「シリウス」は「オープン女子」に、そして「R6マスターズ」は「マスターズ男子」においても優勝し、それぞれ世界選手権への出場権を獲得しました。この成功は、選手たちにとってかけがえのない経験となることでしょう。

応援する市長の言葉

11月28日には、世界選手権出場権を得た地元チームが三好市の黒川征一市長を表敬訪問しました。選手たちは市長に自らの喜びと世界大会への意気込みを伝え、市長からは「東京オリンピックを軽く越えるような成果を期待しています」という激励の言葉が贈られました。これまで地道な練習を重ねてきたアスリートたちにとって、これが大きな励みとなることは間違いありません。

未来への期待

小井出美月さんは、チームのメンバーがまだ始めたばかりであることを認めつつも、練習に邁進しているとコメント。「中国では優勝したい」という彼女の言葉には強い決意が感じられます。これからも三好市の選手たちは、地元の美しい川である吉野川を舞台に、世界へ向けて挑戦し続けることでしょう。

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