ミリアド・ジェネティクスが前立腺癌の保険適用を発表
ミリアド・ジェネティクス合同会社(本社:東京都新宿区)は、同社のMyChoice診断システムが前立腺癌に対する保険適用を新たに取得し、2026年4月1日から検査受託を開始することを発表しました。この通知は、転移性去勢抵抗性前立腺癌患者に新たな診断選択肢を提供するものとして注目されています。
前立腺癌に対するMyChoice診断システムは、腫瘍細胞由来のBRCA1およびBRCA2遺伝子における変異(バリアント)を同定するための腫瘍遺伝子検査です。さらに、相同組換え修復欠損(HRD)状態を判定し、PARP阻害剤の適応判定を補助します。これにより、患者は最適な治療を受ける機会が増加します。
専門家の意見
横浜市立大学大学院医学研究科の泌尿器腫瘍学特任教授、上村博司氏は、「MyChoice診断システムにおける前立腺癌の保険適用は、転移性去勢抵抗性前立腺癌患者に新たな検査選択肢を示します。従来行われていた血液検体を用いたBRCA1/2の検査に加え、腫瘍検体を用いた検査が実施されることで、より多くの患者が遺伝子検査を受けられるようになります」と語っています。
ミリアド・ジェネティクスの代表のコメント
また、ミリアド・ジェネティクス日本法人の代表、倉岡俊介氏は、「MyChoice診断システムによる転移性去勢抵抗性前立腺癌に対するBRCA1/2遺伝子変異のスクリーニングは、PARP阻害剤の投薬判断において重要な役割を担っています。今回の適用はその臨床的意義を再確認するものです」とコメントしています。
がんゲノム医療の発展に向けて
ミリアド・ジェネティクスは、今後も遺伝子に基づく健康への理解を深めるため、先進的なソリューションを展開していくとしています。これは、疾患の治療のみならず、疾患の発症予測と予防を含む日本のがんゲノム医療の発展に寄与するものと期待されます。
MyChoice診断システムについて
MyChoice診断システムは、次世代シークエンシング(NGS)技術を活用したプログラム医療機器であり、腫瘍細胞におけるBRCA1およびBRCA2遺伝子の解析とゲノム不安定性状態の解析を行います。これにより、PARP阻害剤の投薬判定を補助する役割を果たします。同システムは2021年2月に卵巣癌患者向けに、2025年2月には乳癌患者向けに保険適用を取得しています。
ミリアド・ジェネティクスとは
ミリアド・ジェネティクスは、1991年に設立されたアメリカ・ユタ州ソルトレイクシティに本拠を置くバイオサイエンス企業で、遺伝子解析技術を用いて医療従事者と患者の治療選択を最適化する取り組みを行っています。日本では、がん診断や遺伝性疾患に関する様々な遺伝子検査を提供しており、多くの患者に支持されています。
詳細は公式ウェブサイトやSNSを通じて確認できます。