医療モール経営調査
2025-09-12 10:45:43

医療モール入居診療所の経営実態を探る調査結果公開

医療モールにおける診療所経営の現状



近年、医療モールと呼ばれる複数の診療所が集まる形態が都市部で増加していますが、その経営実態や診療所間の連携の状況を把握した詳細なデータは依然として不足しています。株式会社マゼランメディカルは、その課題に向き合うべく、医療経済学を専門とする京都府立大学の伊藤研究室と共同で「医療モール入居診療所における経営および連携実態に関する調査」を実施しました。本調査には日本医療経営学会の理事長である大道久先生(日本大学名誉教授)が賛同し、支援をいただきました。

調査の目的


この調査の主な目的は、医療モール経営を支援するための実践的な知見を導き出すことです。全国の医療モールに入居している診療所を対象に、経営状況や医療モール内での連携の実態についてのアンケートを実施しました。特に、過去のデータに基づく同業者の実態を調査することは今後の支援策の創出に重要です。この調査は初期段階の探索的なものですが、得られた自由記述からの現場の視点は、本格的な調査設計や仮説検証に対する貴重な示唆を含んでいます。

調査結果の概要


調査結果をもとに発表されたレポート「国内医療モール経営実態 医師アンケート結果 vol.01」では、以下のような重要なポイントが示されています。

1. 直近1年間の経営状況: アンケートに回答を寄せた45の診療所のうち、60%が黒字経営を維持していることがわかりました。また、収支均衡または赤字だった診療所は40%でした。昨年と比較すると、経営改善が見られた診療所は37.8%に上る一方で、悪化した診療所は31.1%という結果でした。

2. 新規患者の集患経路: 新規患者の来院経路は「インターネット検索」や「口コミ・紹介」が上位を占めており、立地に対する依存は53.3%と低めでした。

3. 入居メリットとデメリット: 医療モール入居における最大の期待を上回るメリットは、「集患効果・認知度向上」となりました。しかし、他診療科との連携による効果については期待外れとの声も多く聞かれました。

4. 診療所間の連携実態: 医療モール内での診療所間の連携システムに関しては、91.1%が「特にない」または「導入されていない」と回答し、システム的な連携がほぼ存在しないことが明らかになっています。

今回の調査結果は医療モール経営におけるこれらの現状を把握する上で重要なデータとなります。さらに、診療所間の連携の向上や経営課題の解決に向けた施策提言にも寄与するでしょう。

マゼランメディカルの今後の取り組み


株式会社マゼランメディカルは、医療モール経営を支援することを企業理念とし、全国の医療モールを網羅した独自のデータベースを構築しています。今後は定期的に「国内医療モール市場統計レポート」や入居診療所のインタビューを含む最新のレポートを発表することを予定しています。こうした情報発信を通じて、医療モールの経営者に向けた価値ある情報を提供していきます。

レポート「国内医療モール経営実態 医師アンケート結果 vol.01」は全24ページでダウンロードが可能です。医療モールに関するより詳細なデータをご希望の方は、公式サイトよりご確認ください。ダウンロードは無料です。

会社情報


株式会社マゼランメディカルは、東京都品川区に本社を構え、医療モールの経営コンサルティングに特化した企業です。今後も医療経営に関する実践的なお手伝いを続けます。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

会社情報

会社名
株式会社グライダーアソシエイツ
住所
東京都品川区西五反田8-1-3PMO五反田9F
電話番号
03-6427-0008

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。