NPO法人シフトエイティの設立
2025年8月6日、特定非営利活動法人シフトエイティ(SHIFT80)が設立されました。この新しい組織は、株式会社こたつがケニアで行っていた社会貢献活動「SHIFT80」を基にしており、支援活動を独立させたものです。新しいNPOは、非営利の活動を中心に据えながら、営利活動を通じて市民が気軽に参加することができる仕組みを構築し、その成果を社会的なインパクトへとつなげることを目指します。
設立の背景
代表理事の坂田ミギーは、2013年に初めてケニアを訪れ、ナイロビのキベラスラムで地元の友人たちと出会いました。この経験は、彼の人生に大きな影響を与え、「恩返しをしたい」という思いを育みました。この思いが、後のシフトエイティの設立につながったのです。2018年からはケニアでの具体的な活動を開始し、教育、健康、雇用といった分野での支援を進めてきました。
具体的な活動
- - 2018年: 生理用品の配布や月経教育、奨学金支援をスタート
- - 2019年: 衛生環境の改善や現地ファッションデザイナーの支援
- - 2020年: 子供たちへの給食支援を実施
- - 2022年: アパレルブランド「SHIFT80」を立ち上げ、ブランド展開を開始
- - 2023年: 古着を使用したアップサイクルコレクションを展開
- - 2024年: 着物と古着のアップサイクルプロジェクトやファッションデザイナー向けコンペティションを開催
これまでに131万枚の生理用品を配布し、8,000人以上の女子生徒を支援、学校の欠席日数を年間36日減少させるなどの成果を上げています。また、ケニアではアフリカ最大の古着輸入国としての背景を踏まえ、アップサイクルを通じたファッションの廃棄問題への啓発にも力を入れています。このような活動は、国内外で高く評価され、坂田は2025年のForbes JAPAN「NEXT100」にも選出されました。
今後の展望
NPO法人シフトエイティは、非営利を中心に据えつつ、営利事業を後押しするという新しい社会貢献モデルをさらに進化させていく考えです。これにより、市民が参加しやすい環境を提供し、その活動が社会的なインパクトをもたらすことが期待されています。具体的には、教育支援や生理の貧困対策において多様な資金を活用し、活動を促進していきます。
一方、株式会社こたつは、アパレル製造、スタディツアー、アートやクリエイティブ事業を維持し、これらの活動がNPOの支援に寄与する仕組みを整備します。この二つの体制により、営利と非営利の手法が効率良く循環し、より多くの地域や人々が恩恵を受けられるようになります。
結語
代表理事の坂田ミギーは、「小さな分かち合いが大きな希望を生む社会」を目指しており、これまでの支援に感謝しながらも、さらなる社会的な貢献を目指していく姿勢を示しています。シフトエイティの取り組みは、営利と非営利活動が共生する未来のモデルとして注目されており、今後の展開が期待されます。ぜひ、シフトエイティの活動に参加し、共に持続可能な社会を築いていきましょう。