日本ロレアル株式会社は、東京の新宿区に本社を構える企業で、女性のエンパワメントの向上に力を入れている。2020年からスタートした「ロレアル・フォー・ザ・フューチャー」プログラムは、4年間で約27万人の女性を支援してきた。この取り組みを基に、国際女性デーに関連する多様な活動を通じて、女性の社会的な地位向上に寄与していることを報告したい。
多様性を重視する企業文化
日本ロレアルは「すべての人のための美、一人ひとりのための美」を企業の理念として掲げており、この理念に基づき、女性の活躍を推奨する環境を整えている。その中で、女性の管理職が54%を占めるなど、女性が働きやすい職場づくりにも取り組んでいる。この取り組みの一環として、同社は厚生労働大臣より「えるぼし認定」の3つ星を獲得し、女性がより活躍できる企業として高い評価を受けている。
ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞
日本においては、2005年から「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」を設けている。この奨励賞は、科学分野での女性の重要な貢献を称えるもので、これまでに75名の女性科学者をサポートしてきた。また、2025年にはこの奨励賞の創設20周年を記念して、大規模な授賞式がEXPO 2025大阪・関西万博で行われる予定だ。この賞の受賞者の中には、「Forbes 30 Under 30 Asia 2024」に選出されるなど、国内外で高い評価を受けている研究者も多くいる。
ブランドコーズによる社会貢献
さらに、日本ロレアル傘下の4つのブランドはそれぞれ独自の「ブランドコーズ」を持ち、女性支援に取り組んでいる。たとえば、ランコムの「Write Her Future」は女性のデジタルリテラシーを高めるためのプログラムで、大学生を中心に啓発活動を行っている。イヴ・サンローラン・ボーテの「Abuse Is Not Love」は、親密なパートナーからの暴力の防止を目的とし、中高生を対象にしたワークショップを提供している。さらに、メイベリン ニューヨークは、若い世代のメンタルヘルスを支援する「Brave Together」というプログラムを展開しており、特に精神的なサポートが必要な10代20代の女性に寄り添った活動を行っている。
未来に向けた新しい取り組み
2025年からは、ヘレナ ルビンスタインとケラスターゼにも新しいブランドコーズが始まる予定だ。ヘレナ ルビンスタインは、現在の女性の起業を支援するプログラムを構築する。これにより、多様な環境における女性のエンパワーメントをさらに強化していく意向だ。
日本ロレアルは、今後も多角的な社会貢献を行い、女性が活躍できる社会の実現に向けて取り組んでいく。自身のブランドの哲学に基づいた活動が、誰もが輝ける社会作りに貢献することが期待されている。