ZOZOが全エンジニアにAIエージェントを導入
ファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営する株式会社ZOZOは、全エンジニアを対象に月額200米ドルで新たな開発AIエージェントを導入することを発表しました。この取り組みにより、ZOZOは開発業務の自動化を進め、エンジニアのスキル向上と生産性の向上を目指します。
AIエージェント導入の背景
ここ数年で、生成AI技術は驚異的な進化を遂げ、企業においてAI活用の重要性がますます高まっています。特にIT業界は人材不足が深刻な状況にあり、効率的な開発体制の構築が求められています。ZOZOは、機械学習技術を駆使し、サービスのパーソナライズ精度向上や各種機能の開発に注力してきました。
2023年5月には全エンジニアにGitHub Copilotを導入し、さらに今年4月からはGitHub Copilotのエージェントモードやコードレビュー機能も利用可能な体制を整えました。これらの取り組みとともに、社員が生成AIを最大限に活用できる環境を構築してきたことが、今回の導入に繋がったと言えます。
導入の具体的な内容
新たに導入される開発AIエージェントは、Claude CodeやGemini CLIをはじめとしたAIツールを規定の範囲内で使用できる仕組みです。この導入に先立って、社員が安全にAIを活用できるよう、調査・検証や利用ガイドラインの作成も行われました。これにより、エンジニアはスムーズにAIを業務に取り入れることができる体制が整いました。
また、ZOZOはこれまでにもGeminiやNotebookLM、ChatGPT等を通じて生成AIを導入し、社内の生産性向上に努めてきました。生成AIに関する社内研修も実施し、受講者の78.8%が週に1回以上業務で活用しているとのデータもあります。
コメントと今後の展望
ZOZOの執行役員 兼 CTO 瀬尾直利氏は、この新しい開発AIエージェントが開発体制の強化と生産性の向上を実現すると信じています。彼は、AIをエンジニアの成長を促進するパートナーとして捉え、現場での情報共有や勉強会の実施を強化していく方針を示しています。このような取り組みを通じて、ZOZOはファッションとテクノロジーの融合を進め、次世代のサービスを提供していきます。
ZOZOの今後のAI活用に注目し、開発の進展を楽しみに待ちましょう。