AIガバナンス推進の新たな一歩
日本における責任あるAIガバナンスの普及を目指し、一般社団法人AIガバナンス協会(AIGA)と世界リスク管理専門家協会(GARP)は新たなるパートナーシップを締結しました。この提携は、急速に進化するAI技術に伴うリスクを適切にマネジメントし、社会への影響を軽減するための重要なステップとなります。
パートナーシップの意義
AIの発展は目覚ましいものがありますが、それに伴ってAIの利用から生じるリスクも増しています。適切なガバナンスが求められる中、AIGAとGARPは共同で責任あるAIの活用を推進していくことに決めました。この提携によって、両団体は共同イベントを開催し、GARPが提供する「Risk and AI(RAI)™検定」の日本語版提供を行うなど、国内での教育機会の拡大を目指します。
背景の理解
AIの社会への実装が進んでいる今、AI技術の利用から生じるリスクを理解し、適切に管理できる人材はまだまだ限られています。この状況に対応するために、AIGAとGARPは専門家や組織がAIリスクを把握し、倫理的に活用するためのフレームワークを提供します。これにより、組織内での実践的なガバナンス原則の導入が期待されます。
連携の歴史
両団体は以前から接点を持っており、GARP日本支部の会合ではAIリスクについての重要性が議論されてきました。具体的には、GARP日本支部代表理事の山本哲氏が主催した会合で、AIGAの佐久間弘明業務執行理事が登壇し、AIリスクガバナンスの重要性について講演。このような交流が、今回の提携を後押ししました。
両団体のコメント
AIGAの佐久間弘明氏
「GARPのRAI検定を通じて、AIに関する体系的な教育を進むことで、専門家や組織がAI関連リスクを深く理解し、実践的なガバナンスを導入できることを期待しています。今回の提携によりAIGAのビジョンをさらに前進させていきたいと思います。」
GARPのリチャード・アポストリックCEO
「AIGAとの協力を通じて、日本の専門家がAIモデルのリスクを特定し、管理する能力を高められることが目標です。また、これにより、組織が責任あるAIを活用し、信頼できる成果を得るために必要な知識を提供していきます。」
GARPについて
GARPは、リスクマネジメントの向上に貢献するために設立された会員制の非営利団体です。設立以来、Financial Risk Manager(FRM®)等を通じて、専門家向けの教育機会を提供してきました。GARPは、米国ニュージャージー州ジャージーシティに本部を置き、国際的に活動しています。
AIGAについて
AIガバナンス協会は、AIの利活用が急速な進展を見せている中で、企業と社会が安心してAIを活用できるような場を提供することを目的に2023年に設立されました。多様な業界のリーディングカンパニーとともに議論を進め、AIガバナンスに関する共通理解を深めています。2024年にはさらに活動を拡大する予定です。
最後に
このAIGAとGARPの提携は、日本におけるAIガバナンスの実行に向けた新たな道を開くものとして期待されています。AIの責任ある活用が今後の社会をさらに良いものにするためには、組織の努力が求められます。両協会の動向から目が離せません。