日本熱源システムが優秀賞を受賞した次世代CO2冷媒冷凍機の魅力
日本熱源システムが受賞した次世代冷凍機の魅力
日本熱源システム株式会社は、最近発表された「第9回ものづくり日本大賞」において、優秀賞を受賞しました。この受賞は、同社が開発した「CO2冷媒を用いた産業用冷凍機」に対して贈られたものであり、その技術革新が顕著に評価されています。
CO2冷媒冷凍機の特長
受賞製品である「スーパーグリーン」は、フロンガスを使用せずに自然冷媒としてのCO2を利用しているため、環境負荷を大幅に軽減することが可能です。一般的に使用されるフロンガスR404Aは、CO2に比べて3920倍も地球温暖化に寄与するとされていますが、「スーパーグリーン」はそのCO2を駆使することで、持続可能性の向上に貢献しています。
日本独自の高温環境下での安定運転
特に注目すべきは、日本温暖な夏季においても、CO2冷媒を用いた冷凍機の安定性が確保された点です。2015年には40℃を超える外気温でも安定した運転ができる大型冷凍機が開発され、この技術は日本独自の技術力を示しています。これにより、冷凍機の適応範囲が広がり、様々な産業用途への拡大が期待されます。
節電と環境への配慮
さらに、日本熱源システムは冷凍機内部での省エネ性能にも注力しており、インバータ制御を導入しています。これにより、従来のフロン機に比べて20-40%の省エネを実現。環境性と省エネ性を両立させた製品として高く評価されています。
使用用途と導入実績
CO2冷媒冷凍機は、その冷却可能温度が+10℃から-45℃まで対応可能で、用途も幅広いです。具体的には、冷凍倉庫や物流センターの冷却、冷凍食品の凍結装置、また化学工業や製薬工業のプロセス冷却や工場の空調など、非常に多様な分野で活躍しています。
日本国内においては、北海道から九州にかけて納入実績があり、その信頼性と性能に多くの業界が熱い視線を送っています。
まとめ
日本熱源システムの「スーパーグリーン」は、環境に優しい冷凍機の代表的なモデルとして位置付けられ、今後の冷凍技術の未来を切り開く存在になることが期待されます。優秀賞の受賞を契機に、更なる技術開発が進み、持続可能な社会の実現に貢献することが待たれます。日本の冷凍機技術の新しい章を開いたこの製品の今後の展開に、業界関係者や消費者も注目しています。
会社情報
- 会社名
-
日本熱源システム株式会社
- 住所
- 東京都新宿区四谷1-6-1四谷タワー20階
- 電話番号
-
03-5341-4733