アイコムが新規事業開発を強化、リスキリング支援を通じた学びの環境

アイコムが新たな一歩を踏み出す

近年、リスキリングという言葉が注目を集めています。これは、従業員が新たなスキルを習得するための取り組みを指し、企業の成長に向けた重要な施策とされています。無線機専業メーカーのアイコムも、このリスキリング支援を新規事業開発に生かすことを決定しました。

社員の学び直しを支える体制

アイコムは、設立60周年を迎える中、社員の成長を社会に貢献する新たな事業創出へと結びつけるため、リスキリング支援に乗り出しています。今回は、東京・港区にある事業構想大学院大学のプログラムを活用し、希望する社員が就業時間中に学び直しを行うことができるようにするプランを導入しています。授業料は全額会社負担で、社内公募により選ばれた11名の社員が、来年の10月から1年間、計26回のプロジェクト研究に参加する予定です。

異業種との交流がもたらす新たな風

このプログラムは、座学だけではなく、実際のフィールドワークや多分野の専門家との交流も重視されています。これにより、参加者は広い視野を持ち、新たなビジネスアイデアを創出するための糧を得ることができます。受講者は、業界や社内の枠を超えたネットワークを構築できるため、それぞれの経験や知識を持ち寄ることで、より豊かなアイデアが生まれることを期待されています。