インバウンド需要拡大への対応
株式会社ぐるなびが、訪日外国人ユーザーの利便性を高めるために「楽天ぐるなび外国語版」を大幅にリニューアルします。この新しいサービスは、2024年9月2日からスタートしますが、背景には日本の観光業の急成長があります。政府が発表したデータによると、2024年度の4月以降、訪日外国人客数は月間300万人を超えるペースで増加しており、2024年8月時点ではネット予約数も前年比1.6倍と順調に推移しています。
リニューアルの主なポイント
今回のリニューアルにおいて目を引くのは、2つの主な機能の強化です。まずはトップページの刷新で、エリアや業態の検索機能に加え、「特集ページ」へのリンクが一段と目立つようになります。これにより、訪日外国人に人気のエリアと業態、さらには外国人ユーザーに支持される記事への誘導が容易になります。
次に、特集ページを新設し、外国人が求めるテーマをもとに店舗ページへ誘導する仕組みを強化します。特集ページの一覧を設けることで、サイト内の回遊性も高まる予定です。また、台湾と香港向けの女性メディア「Japaholic」との連携を本格的に開始し、両方の言語からの流入をさらに増加させる狙いがあります。このメディアとの提携により、訪日観光を希望する層へのアプローチが強化され、話題性のある情報を効果的に発信できます。
「Japaholic」について
「Japaholic」は、日本のショッピング、グルメ、ファッション、美容、そしてエンタメ情報を提供する台湾最大級の親日女性向けメディアです。このメディアでは、日系企業や地方自治体向けのプロモーション支援も行っており、訪日観光客向けのタイアップ企画などで効果的な情報発信を行っています。「Japaholic」との連携により、特集ページと連携した施策の実施が期待されております。
ぐるなびの目指す未来
ぐるなびは「食でつなぐ。人を満たす。」という理念のもと、日本の食文化の継承と育成に努めてきました。今回のリニューアルもその一環であり、インバウンドの増加を支援する新たなサービスの創出に向けた取り組みが始まります。今後も、飲食店の売上向上に貢献できるようなサービスを展開していく意向です。
「楽天ぐるなび外国語版」では現在、約71,000店舗の情報を掲載し、英語、繁体字、簡体字、韓国語の4言語に対応しています。インバウンド需要の拡大を受けて、日本を訪れる外国人が安心して利用できるプラットフォームの提供が求められている中で、このリニューアルはまさにそのニーズに応えたものと言えるでしょう。総評として、今後のユーザー体験の向上が期待されます。