メンタルヘルス休職者の復職支援状況を探る調査結果
株式会社Rodinaが実施した「メンタルヘルス休職の実態調査2026」において、企業での復職支援の現状が浮き彫りになりました。この調査では、144社の人事担当者を対象に、メンタルヘルス不調による休職者の復帰状況、リワーク制度の整備、費用負担の実態などが調査されました。
調査背景
近年、メンタルヘルスの不調による休職者が増加し、その問題は広範囲に及んでいます。特に、業種や企業規模にかかわらず、企業がこの課題に直面しているのです。2024年4月には改正された障害者総合支援法により、休職中の従業員が使用できる福祉サービスの利用が法的に明確化され、企業も福祉サービスと連携することで復職支援が可能となりました。一方で、国内ではリワークに関する実情を示す具体的データがほとんど存在せず、Rodinaはこのギャップを解消するべく調査を行いました。
調査結果の概要
82社から得られた回答の結果、リワーク利用に関する企業負担制度が「ない」とする企業は63.4%で、制度が整っていない現状が明らかになりました。一方で、「ある」と答えた企業は僅か15.9%にとどまり、30%を超える企業が制度の導入を検討していることも判明しました。1年以内にメンタルヘルス不調による休職者を出した企業は80.5%(66社)で、実際の苦境が顕著です。
特に、1社あたり中央値で見積もると、休職者は3名ほど、最大で37名にのぼる企業も存在しており、これが業種や企業規模に偏らない普遍的な課題であることを示しています。
リワーク制度と情報整備の不足
復職判断において必要な情報が「十分にある・ある程度ある」とした企業は35.4%に過ぎず、実に37.8%の企業が「わからない」と回答しています。このことは、客観的かつ具体的な判断材料が不足していることを物語り、人事担当者が復職可否を決める際に感じる迷いを明確に示しています。
調査によると、1人が6ヶ月間休職した場合、その企業が負う損失は約422万円にのぼるとされます。休職が長期化することで生じる企業としてのコストを考慮に入れれば、復職支援に対する投資は福利厚生としてだけでなく、経営戦略の一環として捉える必要があります。こうした背景からも、企業のリワーク制度導入は急務とされています。
Rodinaの役割と展望
株式会社Rodinaは、メンタルヘルス不調で休職した従業員が円滑に職場復帰するための支援を行っています。現在は200社以上の企業が同社の提携リワーク機関サービスを利用しており、休職者への専門サポートや企業の受け入れ環境の整備を進めています。企業担当者に対し、カウンセリングや医療機関、その他のリワーク機関の情報を提供し、復職支援を中立的な立場で支援しています。このような取り組みを通じて、Rodinaは安心して働ける社会の実現を目指しています。
まとめ
調査結果は、企業における復職支援制度がまだ発展途上であることを示しています。メンタルヘルスの問題は、企業にとって避けて通れない課題です。Rodinaのサービスは、働く人々が自らのペースで復職できる環境を作り上げるための重要な一歩となるでしょう。今後もこの問題に対する重要性が高まっていくことでしょう。