福岡県では、これまでにない試みとして、特に不登校の子どもたちを支援するためのプロジェクトが進行しています。その名も「学びの場における子ども若者の孤立解消と育成」事業。これは、一般財団法人ちくご川コミュニティ財団や他の団体が共同で取り組むもので、休眠預金活用制度を活用しています。
この制度自体は、社会課題の解決を目的に、10年以上にわたり取引のない預金を使って民間の公益活動を促進するものです。福岡県内では、学校に行けない子どもたちを支えるため、約3年間で4,393万円の助成金が投入されてきました。全国で不登校の子どもは約34万人いるとされ、地域におけるサポートが重要視されています。
この事業が目指すのは、子どもたちが自分に合った学びの場を見つけられる地域社会の実現です。不登校へ対する理解が高まる中、具体的な成果が積み重ねられてきたこのプロジェクト。
2023年3月22日、久留米市にある久留米シティプラザで成果報告会が行われます。これに参加することで、事業の成果を直接聞くことができ、また、同じテーマに関心のある方とのネットワーキングの機会ともなります。
開催時間は、13時から16時までで、開場は12時30分から。現地参加の他に、オンラインでも参加できる手段が用意されており、参加人数は会場200名、オンライン100名まで受け付けています。無料で参加できるため、誰でも気軽に申し込めるのが魅力です。
当日は、業務を実施した各団体から成果報告が行われ、資金提供団体による報告も予定されています。特に、多様な学びの場を模索するディスカッションが充実しているため、参加者同士の意見交換が期待される場となるでしょう。
参加方法はPeatixやGoogleフォームから申し込むことができ、締め切りは3月20日です。また、お子さま連れも歓迎されており、地域の子どもたちの未来を考えるきっかけにもなります。
この事業は、福岡県内の居場所づくりに注力している方々にとって、一緒に問題を考え、試行錯誤する大切な機会です。多くの方々にご関心を持っていただき、共に支え合う力が地域に広がることを願っています。特に不登校の問題は、家族や地域に大きな影響を与えるため、解決に向けた活動は多くの人に求められています。報告会での交流や情報共有を通じて、一人でも多くの子どもたちが自分らしい学びを見つけられるよう、成長できる場が広がることを期待しています。