ジーニーとピアラが業務提携、AIを活用したマーケティング革命を目指す

ジーニーとピアラが資本業務提携を発表

2023年、株式会社ジーニー（東京・新宿区）は、株式会社ピアラ（東京・渋谷区）との資本業務提携契約を締結しました。この提携は、両社の強みを組み合わせ、マーケティング事業のデジタルトランスフォーメーション（DX）を加速させることを目的としています。

提携の背景

ジーニーは「誰もがマーケティングで成功できる世界を創る」ことを理念に、企業のマーケティングDXを支援しています。様々なプロダクトを提供し、特に生成AIソリューションの開発に力を入れています。一方、ピアラは、ヘルスケアおよびビューティ業界や食品関連の通販DXを手掛け、事業開発からブランディングまで、包括的なソリューションを提供しています。両社は、共通の理念に基づき、提携によって自社の強みを活かしながら、相互に発展していく方針です。

提携内容の詳細

提携によってジーニーは、次世代型カスタマーデータプラットフォーム「GENIEE CDP」をピアラに提供します。このプラットフォームは、広告運用に必要なデータを統合し、AIによる効果的な広告運用施策の提案を可能にします。また、営業管理ツール「GENIEE SFA/CRM」により顧客情報の管理や分析が効率化され、営業の生産性向上に寄与するでしょう。

さらに、ジーニーのグループ会社であるJAPAN AIは、広告レポート作成業務の自動化を通じて、ピアラの営業・運用チームの生産性向上を目指しています。この取り組みにより、ピアラの業務フローが大きく改革され、販売管理費の削減が期待されます。

財務状況と期待される成果

ピアラは、近年継続的な赤字を計上しており、財政状態の強化が急務でした。しかし、2024年度第3四半期以降、業績は回復傾向にあり、親会社株主に帰属する当期純利益も黒字化しています。このため、資本提携の実施によって、純資産の維持が高まると期待されています。

今後の展望

ジーニーとピアラの提携によって、両社はマーケティング分野での技術力を最大限に活用し、新たな価値を提供することを目指しています。また、ピアラは独自のデータを活用し、AIを駆使して広告クリエイティブの生成や運用の効率化を進める予定です。このような取り組みを通じて、クライアントのビジネスの成長を加速し、市場での競争力を高めていくことが期待されています。