英国不動産進出
2025-04-22 14:25:26

野村不動産、英国の賃貸住宅開発に参入。L&G社と提携し社会課題解決へ

野村不動産、英国における賃貸住宅事業への新たな挑戦



日本の大手不動産企業である野村不動産株式会社は、英国の賃貸住宅市場において大きな一歩を踏み出しました。今回、同社は、英国の有名賃貸住宅開発会社であるLegal & General(以下、L&G社)と中長期的なパートナーシップを締結し、賃貸住宅開発に乗り出すことを発表しました。これは、英国の急増する住宅不足に対処するための重要な取り組みとして期待されています。

英国の賃貸住宅市場における背景



英国、特にロンドンでは、継続的な人口増加が進む中で、複雑な開発規制や許可制度が影響し、住宅の供給が追いついていないのが現状です。そのため、住宅価格は上昇を続け、多くの人々が適正な住宅費を負担できません。この状況を受けて、行政でも賃貸住宅の供給を支援する施策が強化され、BTR(Build to Rent)という賃貸専用に設計された住宅が注目されています。実際、2012年のロンドンオリンピックを契機にBTR市場は大きく拡大し、過去10年でその規模は10倍に達しました。

野村不動産とL&G社との提携



野村不動産は、L&G社との提携を通じて、英国の住宅開発において実績を持つパートナーと共に、質の高い賃貸住宅の提供を目指しています。L&G社は、1万戸以上の賃貸住宅を手掛けた経験を有しており、現地の市場動向に精通しています。野村不動産は、これまでに日本国内で培った住宅開発のノウハウを活かし、共同での事業展開を通じて、住宅不足という社会課題解決に貢献していく方針です。

KAIZEN活動の導入



野村不動産は、もともと日本国内での事業においてもKAIZEN活動を展開しており、これを海外の不動産開発にも応用します。商品企画から施工管理、販売に至る変更点を洗い出し、常に改善を図る仕組みです。L&G社との協力により、英国においてもこのKAIZEN活動を導入し、住宅の供給不足や老朽化といった課題に対応するとのことです。お住まいになる方々に快適で質の高い住環境を提供することを目指し、両社の強みを活かした開発へと進んでいきます。

賃貸住宅第一号「ハーン・ヒル・プロジェクト」



この取り組みにおいて、最初に発表されたプロジェクトが「ハーン・ヒル・プロジェクト」です。この物件はロンドン南部のハーン・ヒルエリアに位置し、大規模公園にも近く、人気の住宅街として知られています。最寄り駅のハーン・ヒル駅からは、ロンドンのビジネス街にアクセスするのも便利です。

プロジェクトの特徴


ハーン・ヒル・プロジェクトは5棟から構成され、その一部はアフォーダブル住宅として開発されます。質の高い運営管理サービスや共用施設を充実させ、環境性能にも配慮した設計が予定されています。特にエネルギー効率評価において「EPC Rating B」を取得する目標が掲げられており、環境問題への配慮がなされています。

まとめ



野村不動産のこの挑戦は、国内外の住宅市場での経験を活かし、英国の住宅不足に貢献する新たな取り組みとなるでしょう。L&G社との連携を通じて、今後どのような高品質な賃貸住宅が登場するのか、注目が集まります。


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会社情報

会社名
野村不動産ホールディングス株式会社
住所
東京都新宿区西新宿新宿1丁目26番2号
電話番号
03-3348-8878

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