Go_SaaSの新展開
2019-11-15 10:01:45
SaaSビジネスを加速する「Go_SaaS」の三種の神器プログラムとは
SaaSビジネスを加速する「Go_SaaS」の三種の神器プログラムとは
日本においてSaaS(Software as a Service)やサブスクリプションビジネスの普及を進めるため、「Go_SaaS」という取り組みが始まりました。このプログラムは、Auth0、CircleCI、ストライプジャパンの3社が中心となり、幅広いISV(Independent Software Vendors)やスタートアップを支援することを目的としています。本プログラムによって、具体的にどのような支援がなされているのか、またそれにより生まれた成功事例について詳しく見ていきましょう。
Go_SaaS プログラムの概要
「Go_SaaS」は、SaaSやサブスクリプションビジネスの立ち上げにおいて、企業が直面しやすいさまざまな課題を解決することを目的とした支援プログラムです。このプログラムでは、ID管理、動的なサブスクリプションでの課金管理、DevOps環境構築など、ビジネス開始にあたる重要な要素が網羅されています。その中核をなすのが、「オンボーディングセミナー」や「個別のテクニカルワークショップ」です。これらの取り組みを通じて、12月までに300名近くの参加者がプログラムに関与した実績があります。
さらに、サービス開始時に最大250万円までの決済金額分の手数料が無料になるクーポンも提供されており、初期コストの軽減にも寄与しています。
成功事例の紹介
Go_SaaSプログラムを活用した成功事例が複数あります。以下にその代表的な事例を紹介します。
1. クラスメソッド株式会社:Developers. IO CAFE SaaS版
クラスメソッドは、完全キャッシュレスシステムとレジレスの新型カフェ「Developers. IO CAFE」を運営する会社です。この新たなサービスのバックエンドを、Go_SaaSプログラムを通じてリニューアルし、ID管理にはAuth0を、CI/CD環境構築にCircleCIを採用しました。その結果、従来以上のスピードでの開発が実現し、新たに開店したストアでもこのシステムが稼働を開始しています。
クラスメソッドの諏訪悠紀氏は、「CI/CD環境の強化や柔軟なID管理を実現することで、開発とフィードバックループを円滑に回すことが可能になった」と語っています。
2. 株式会社サイダス:OKR/KPI型目標管理システム「banto」
サイダスは、OKR運用の重要性に注目し、AIを用いた目標管理システム「banto」を開発しました。このシステムもGo_SaaSプログラムを活用してCI環境としてCircleCI、決済環境にはStripeを採用。これにより、新サービスの早期進化が実現しました。
CTOの吉田真吾氏は、「限られたリソースを有効活用するために、テストの自動化を徹底し、決済業務のプロセスを簡素化する必要があった」とのこと。Go_SaaSの活用で挑戦を克服できたと述べています。
3. 北海道テレビ放送株式会社(HTB):水曜どうでしょう祭2019有料ライブ配信
HTBは人気番組「水曜どうでしょう」の有料ライブ配信を短期間で実施。限られた時間内で様々な技術的課題をクリアするためにGo_SaaSのオンボーディングセミナーに参加し、Auth0を用いたID管理とStripeによる決済環境を整えました。
三浦一樹氏は、「サーバーレス環境を活用することで短期間かつ安定的なサービス運営が可能になった」と評価しています。
4. 会津SamuraiMaaSプロジェクト協議会:Samurai.MaaS
会津地域における新しい公共交通サービス、Samurai.MaaSは、公共交通を中心とした地域課題解決を目指しています。このプロジェクトでもAuth0、Stripe、CircleCIを利用し、効率的にシステム開発が進められています。特に、柔軟かつ高機能なSaaSを通じてコスト削減を実現しています。
今後の展望
これらの成功事例は、Go_SaaSプログラムがどのようにして企業のSaaSビジネスを加速させ、効率的なシステム開発を実現するかの一端を示しています。今後もプログラムを通じて、新たなSaaS事業の創出を目指す方々を応援し、2年間で100件の新しいビジネスを支援することを目指しています。この取り組みは夢の実現に向けた大きな一歩となることでしょう。
会社情報
- 会社名
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CircleCI合同会社
- 住所
- 東京都渋谷区渋谷 2-24-12 渋谷スクランブルスクエア 37F
- 電話番号
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