プランゲグループ、アドラゴスファーマがフレゼニウス・カービ社のノルウェー拠点を買収
プランゲグループとアドラゴスファーマ、フレゼニウス・カービ社のノルウェー拠点を買収
ドイツの大手ファミリーオフィスであるプランゲグループ傘下の医薬品開発製造受託会社(CDMO)、アドラゴスファーマは、フレゼニウス・カービ社からノルウェーのハルデン事業所を買収したと発表しました。
ハルデン事業所は、ノルウェーの中心部に位置する最先端の無菌製剤生産施設です。IVバッグ、アンプル、BFS(成形同時充填技術)など、多様な医薬品剤形の製造に対応できる最新設備を備えています。北欧諸国におけるフレゼニウス・カービ社の製造の中核を担ってきただけでなく、既に大手製薬会社への受託製造も行っています。
この買収によって、アドラゴスファーマは生産能力を大幅に強化します。特に、ヨーロッパ市場における需要増に対応し、顧客へのサービスを拡充するための重要なステップとなるでしょう。
買収の背景と各社のコメント
プランゲグループは、ヘルスケア分野への投資実績が豊富です。アドラゴスファーマは創業時からプランゲグループが主要株主であり、今回の買収もその長期的な戦略の一環です。
プランゲグループ会長のオットー・プランゲ氏は、この買収について、「フレゼニウス・カービ社との連携は戦略的であり、当グループの品質と信頼性へのコミットメントと合致しています。アドラゴスファーマとの協力により、ハルデン事業所の潜在能力を最大限に引き出せるでしょう。従業員の努力を高く評価し、彼らの専門知識を育成し、ハルデンの伝統と独立性を維持していきます」とコメントしています。
アドラゴスファーマのCEO、アンドレアス・ラーベ博士は、「ハルデンはアドラゴスファーマのネットワークにとって素晴らしい拠点です。高度な技術と拡張スペースを活かし、顧客のニーズに合わせたサービスを提供できるようになります。ヨーロッパを代表する無菌製造施設として成長させたいと考えています」と述べています。
一方、フレゼニウス・カービ社のシニア・バイスプレジデント、ハンス=クリスティアン・マイヤー博士は、「今回の売却は、当社のネットワーク最適化戦略に基づくものです。アドラゴスファーマとプランゲグループは、ハルデンの歴史と技術を継承発展させる最適なパートナーだと確信しています」とコメントしています。
プランゲグループとアドラゴスファーマについて
プランゲグループは、製薬、ヘルスケア、IT、データサイエンス、金属加工など、多様な分野にわたって60社以上の企業に出資する大手ファミリーオフィスです。地域社会への貢献にも力を入れています。
アドラゴスファーマは、ドイツ・ミュンヘンに本社を置くグローバルなCDMOです。ヨーロッパ、北米、日本での買収を通じて製造ネットワークを拡大し、顧客サービスとデータ駆動型の経営を重視しています。スカンジナビアの投資企業FSNキャピタルやプランゲグループの支援を受けて、世界トップレベルのCDMOを目指しています。現在、フランス、ドイツ、日本に製造拠点、ギリシャに開発センターを有します。
今回の買収は、アドラゴスファーマの成長戦略における重要な一歩であり、今後の展開に注目が集まります。取引条件の詳細は非公開です。
会社情報
- 会社名
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Adragos Pharma GmbH
- 住所
- Sonnenstrasse 17, 80331 Munich, Germany
- 電話番号
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