新たな測色技術「Axalta Irus Scan」の登場
2025年2月25日、東京を拠点に置くアクサルタが、板金塗装事業者向けに新しい測色機「Axalta Irus Scan」を発表しました。この製品は昨年のグローバル発売に続くもので、特に日本市場向けに設計されています。アクサルタの最新技術を駆使したこの測色機は、車両の塗装色を科学的に分析し、水性と溶剤ベースの色を素早く評価することが可能です。
約束された精度と効率
「Axalta Irus Scan」は、アクサルタ独自の「マイナス角度」技術を利用しており、色相変化効果顔料の検出がこれまでよりも精緻に行えます。この技術により、無彩色の効果色を含む多様な車両の色合いを正確に測定できるのです。
さらに、今回の新型測色機は、光沢測定機能も初めて搭載しています。これにより、塗膜表面及びクリアコートの光沢状態をリアルタイムで確認することができ、精度が一段と向上しました。
高解像度カメラでの測色
高解像度のRGBカメラは、塗色の光り輝きを正確に評価し、そのデータはアクサルタが開発したカラー配合データ検索システムに送信されます。このシステムは、200万件以上の塗色データをもとに、最適な配合を迅速に提供します。この機能により、調色にかかる時間が大幅に短縮され、より多くの車両の整備が効率よく行えるようになります。
アクサルタの信念
グローバル・リフィニッシュ社長のトロイ・ウィーバー氏は、「Axalta Irus Scanは、板金塗装業界の皆様のために設計されています。この新技術は生産性、正確性、持続可能性を向上させるために開発されました」と自信をのぞかせました。どのような現場でも簡単に操作できるインターフェースが採用されており、視覚的に情報が提供されます。
熟練した塗装技術者でなくても操作できるこの測色機は、人員の配置をより効率的にすることができ、塗装ブースの生産性も向上します。また、試し塗りを減少させることで資材のムダを排除し、環境への配慮も佳境です。
自動車補修塗装市場への影響
これらの特性によって「Axalta Irus Scan」は、自動車補修塗装の分野で革命的な製品となることが期待されています。
2025年2月26日から28日には、東京ビックサイトで開催される「第22回国際オートアフターマーケット2025」でもお披露目される予定で、気になる方はぜひアクサルタのブース(小間番号5524)を訪れてみてはいかがでしょうか。
企業情報
アクサルタは、OEMメーカー向けや商用車、そしてボディショップ向けの塗料に特化した企業で、140カ国で10万人以上の顧客にサービスを提供しています。150年以上の歴史を持つこの企業は、常にイノベーションを追求し、持続可能な未来を目指した技術開発に力を入れています。