横浜港で実施された国内初のメタノールバンカリングについて
2026年2月6日、京浜港横浜区でメタノールバンカリングが実施されました。このプロジェクトには、出光興産や国華産業、商船三井、三菱ガス化学の五社が参加し、横浜港の錨地で国産のバイオメタノールを供給しました。
メタノールバンカリングとは
メタノールバンカリングは、船舶に燃料を供給する手法の一つで、Ship to Ship方式を採用しています。これにより、燃料供給船が別の船に横付けされ、その間で燃料を直接供給することが可能になります。今回の実施は、国土交通省が行った検討会を基に、安全対策や手続きを整備した結果です。
参加企業の概要
参加した企業の一つ、出光興産は本プロジェクトの取り組みをリードしました。出光興産は合成燃料であるe-メタノールの供給体制構築に取り組んでおり、メタノールを直接の燃料としてだけでなく、他の燃料製造にも利用できる次世代燃料として注目しています。
仮に商船三井は、「商船三井グループ環境ビジョン2.2」を策定し、2050年までにネットゼロ・エミッション達成を目指すとのことです。三菱ガス化学も独自のメタノール製造技術を用いて、循環型経済への移行を図っています。
環境負荷の少ないメタノールの特性
基礎化学品として広く使われているメタノールは、燃料として使用する際に発生するCO2やその他の有害物質の量が少ないため、環境負荷が非常に低いとされています。海運業界では、重油に代わる燃料としてメタノールの利用が進んでおり、既存のインフラ環境で扱いやすいことからも、今後のバンカリング需要の増加が予想されています。
メタノールバンカリングの今後
今回のバンカリング実施は、国内におけるメタノールバンカリングの普及に向けた大きな一歩と言えるでしょう。関係者間での協力を通じて、取り組みの検証や知見の蓄積を行い、他の地域や船種におけるバンカリングの実施を見据えています。
まとめ
今回の取り組みを通じて、横浜港はメタノールバンカリングの重要な拠点として位置付けられ、国内の海運業界が環境負荷を軽減するための新たな選択肢を提供することが期待されます。これからのメタノール燃料船の運航において、持続可能な社会の実現に向けた重要な役割を果たすことでしょう。