さまざまな活動で子供たちの視力を守る
近年、子供たちの視力が著しく影響を受けている現状があります。文部科学省の調査によると、2024年度には小学生の36%が視力1.0未満という結果が出ました。この数字は40年前に比べて大幅に増加しており、視力低下の要因としてスマートフォンやタブレットの長時間使用が挙げられています。
大阪府大東市に位置する鴻池うさぎ保育園は、この問題を真剣に受け止め、子供たちの眼の健康を専門的にサポートする「眼育(めいく)」プログラムを展開しています。この保育園では、米国オプトメトリードクターの北出勝也氏の指導のもと、近視という問題の予防に取り組んでいます。
眼育の背景と活動
鴻池うさぎ保育園が眼育を導入したのは2018年。当時、保護者から小学生の兄弟がスマホの長時間利用により目の健康が損なわれているという相談が寄せられました。そこで、正しい視力育成の方法を探し、眼育を取り入れることにしたのです。
眼育活動は、ただ視力を保つだけでなく、眼を動かす力を養うことに重点を置いています。遊びを通じて子供たちに目を動かすことを促す方法として、風船やボールを使った追いかけ遊びが行われています。これにより、子供たちが本能的に目を動かすことが期待されます。
体験者の声
すでに眼育プログラムを体験した保護者からは、「転ぶことが少なくなり、転んでも受け身を上手く取れるようになった」といった嬉しい声も寄せられています。ハイハイのスピードが上がったという報告もあり、眼育が体全体のバランスにも寄与している様子が見受けられます。
全国的な広がりを目指す
近年、屋外で遊ぶ機会が減少し、子供たちの目を動かすチャンスが少なくなっています。このような状況を受け、鴻池うさぎ保育園では、さらなる視覚啓発活動を展開することを目指しています。2025年2月15日に、系列施設のFromEarthKidsにて眼育の体験会と保育園説明会を開催します。このイベントでは、参加者が視力の大切さを理解し、自身の子供の目の健康について考えるきっかけとなることを目指しています。
眼育体験会の詳細
開催日時は2025年2月15日土曜日、10時から11時半まで。参加費は無料で、3歳以上のお子様とその保護者が対象です。定員は3組と限られていますので、参加希望の方は早めに申し込むことをお勧めします。
詳細はInstagramのダイレクトメッセージで「説明会希望」と送信することで申込が可能です。視覚が発達する幼児期における眼育の重要性を理解し、早期発見と予防に繋がる貴重な機会となるでしょう。
会社概要
この保育園の運営母体である株式会社Bondは、大阪市に本社を構えています。企業主導型の保育を通じて、地域の子供たちとそのファミリーに寄り添った活動を行っています。詳細は公式ウェブサイトで確認できます。
視力が発達する幼児期に、眼育を通じて子供たちの未来を守る。そんな取り組みがますます重要だと感じさせる瞬間です。