『攻殻機動隊 MESSED MESH AMBITIONS』書籍化決定
『攻殻機動隊』の公式グローバルサイトで連載中のメディアプロジェクト『攻殻機動隊 MESSED MESH AMBITIONS』(通称M.M.A.)が、2025年4月11日に書籍化されることが発表されました。この書籍は、シリーズが提案してきた数々の先駆的な問いを継承しつつ、現代社会のさまざまなテーマについて討論・思索する内容となっています。
このメディアプロジェクトは、毎回異なるテーマを設定し、国内外の専門家やパートナーと協力して特集を組み、公表された論稿やインタビュー、エッセイを通じて新たな視点を提供します。2023年10月から2025年4月にかけて『攻殻機動隊 MESSED MESH AMBITIONS』内で送られた内容を基に、600ページ以上の内容を1冊の書籍にまとめるという壮大なプロジェクトです。
書籍の特徴
本書には、著名な専門家による寄稿が含まれており、原作者である士郎正宗の独自の視点も盛り込まれています。彼の寄稿は、最新の科学技術や社会情勢についての鋭い見解を提供し、書籍全体に重厚な質感を与えています。この書籍は、ただのフィクションではない、我々の現実を反映する重要なテキストといえるでしょう。
イベント情報
さらに、2025年4月12日から始まる士郎正宗の初の原画展「士郎正宗の世界展〜『攻殻機動隊』と創造の軌跡〜」に合わせて、本書の発売記念イベントも企画されています。この展覧会は、東京都の世田谷区にある世田谷文学館で開催され、さまざまなアートや展示が予定されています。詳細は、展覧会の公式ウェブサイトや『攻殻機動隊』公式グローバルサイトで随時発表されるとのことです。
書籍仕様と目次
- - 仕様: A5判/ソフトカバー
- - ページ数: 608ページ
- - 定価: 4,500円(税別)
- - 発売日: 2025年4月11日(金)
書籍の目次は以下の通り:
第1章「東洋的|The East」
- - 東洋的AIの可能性
- - 同型性の宇宙
- - 記憶の継承と未来の複数性
- - 新しい時代をめぐる身体のゆくえ
- - 『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』と『イノセンス』のあいだ
第2章「アウトロー|Outlaw」
- - これは私のからだである
- - 空隙のリベルタン
- - 「徹底的な混乱」を手懐ける
- - 素肉は肉より出でて
- - 関係性のゴースト
- - すべてはファミリーのために
第3章「境界線|Boundaries」
- - なめらかな社会は近づいているか
- - グローバリゼーション下の「空間」に抵抗の兆しをみる
- - “ゴースト”の境界線を探して
- - 踏み越えられた一線
- - 黄昏れる未来
第4章「分散|Variance」
- - 都市は見えなくなるのか
- - 分散を社会実装できるか
第5章「さまよってみる|(try to) Wander」
今回の書籍は、内容の深さと視点の多様性により、多くのファンや学者にとって価値のある一冊となること間違いありません。
この特別な書籍の発売に合わせて、ぜひ会場にも足を運んでみてください。新たな視座を自身の視野に加えることができる機会です。そして、士郎正宗と『攻殻機動隊』の世界を深く知ることができるでしょう。