神戸の飾れるサンダル
2021-05-17 08:30:01
神戸長田のビーチサンダル、飾れる新感覚のデザインが登場
神戸市長田区で生まれたビーチサンダルは、1950年代に誕生し、以来多くの人に愛され続けています。しかし、その日本発祥であることを知らない方も多いのが現状です。特に、阪神淡路大震災の影響で日本国内のビーチサンダル製造は衰退してしまいましたが、最近、地元の企業やアーティストが共同で新たなプロジェクトを立ち上げ、その復活を目指しています。
今回発表された「飾れるビーチサンダル」は、ただのビーチサンダルではなく、デザインと機能性を兼ね備えた新しい形態です。通常のビーチサンダルは、製造過程で不必要な部分を切り抜いて仕上げますが、このプロジェクトではその台座部分を切り抜かず、アートとしてインテリアに飾ることができるようになっています。コラボレーションしたアーティストCBA氏の独特のデザインで、飾るだけでなく履くこともできる、まさに二つの楽しみ方があります。
具体的には、このビーチサンダルの台は発色がよく、軽くて柔らかい合成ゴムでできており、鼻緒部分は快適さを追求した天然ゴムを採用しています。そのため、長時間の使用でも疲れにくく、履き心地も抜群です。また、形状にも工夫が施されており、つま先からかかとまで同じ厚さの「フラット型」デザインが特徴です。この形は歩きやすさを考慮し、また鼻緒の長さを調整することで履く際のスムーズさも追求されています。
さらに、このプロジェクトは阪神淡路大震災の経験を活かし、非常時に床に落ちたガラスから足を守るため、寝室に飾っておき、必要な時にはルームシューズとして使用することが奨励されています。日常生活の中でインテリアとして役立つだけでなく、安全対策としても機能するビーチサンダルという、新しいライフスタイル提案となっています。
プロジェクトは2021年4月から実施され、支援者を募集しています。支援者には、CBAデザインのビーチサンダルやセット品が用意されています。支援が多く集まれば、ビーチサンダルの製造のみならず、長田区のものづくりの価値を再認識する良い機会になるでしょう。
長田区はこれまで靴づくりの歴史を持ち、その伝統を引き継ぎながら新しい挑戦を続けています。このビーチサンダルをきっかけに、日本においても根付いたビーチサンダル文化の再認識と、地域の魅力を感じてもらえればと思っています。足元から地域を元気にするこの取り組みに、ぜひ注目してみてください。
会社情報
- 会社名
-
一般社団法人DOR
- 住所
- 兵庫県神戸市長田区庄田町3-5-10r3
- 電話番号
-
080-9125-3176