フィールドワークの集大成『新編 オオカミは大神』の復刊
2024年12月11日、イカロス出版株式会社から待望の『新編 オオカミは大神』が発売されます。この書籍は、日本全国に点在する狼像の謎を掘り下げるためのフィールドワークによって生み出された力作です。元々、2019年に出版された『オオカミは大神』は、読者からの高い評価を受けながらも入手困難となっていましたが、今回の復刊では新たに内容を増補し、再編集されています。
狼像の調査とそれに伴う旅の記録
本書では、オオカミに対する高まる興味に応える形で、各地の狼像を巡る旅を通じて、日本人とオオカミとの深い関係性を明らかにしています。著者の青柳健二氏は、関東をはじめ、東北や関西など、狼像が存在する地域を探索し、写真と文章でその魅力を伝えます。各地点での狼像の存在やその由来に触れ、読者も一緒に旅をしているかのような体験を提供します。
また、本書は単なるガイドブックではなく、失われかけたニホンオオカミの記憶に迫る感動的な物語を描いています。読み進めるうちに、訪れた地域の文化や民俗に対する理解が深まることでしょう。さらに、新編の特別附録として「狼像鑑賞術」も収録されており、読者が実際に狼像を訪れる際の参考になります。
新たに追加された内容
復刊にあたっては、装丁が一新されたほか、新しい視点からの情報が追加されています。「船上神社の狼送り」という新たな章が新設され、狼と人間の関わりについてより深く掘り下げられています。これは、往年の狼信仰に対する理解をさらに進める要素となるでしょう。
読者におすすめしたい一冊
本書は、ニホンオオカミや民俗学、日本の伝統的信仰に興味のある方々にとって非常に魅力的な内容となっています。青柳氏のユニークな視点と豊かな表現力によって描かれる狼像の写真は、視覚的にも楽しませてくれます。
更に、本書の発売を記念して、Amazonでは復刊特典としてデジタル写真集『狼の呼び声』が配布されるキャンペーンが行われます。限定の写真集も手に入れられるチャンスです。
著者の背景と書籍の詳細情報
著者の青柳健二氏は、1958年生まれの写真家で、多様な視点から旅や文化に対する作品を数多く発表しています。本書に込められた情熱は、彼の旅する写真家としてのキャリアを反映しています。書籍の詳細情報は以下の通りです。
- - 書名:新編 オオカミは大神
- - 著者:青柳健二
- - 発売日:2024年12月11日
- - 仕様:A5判、176ページ、オールカラー
- - 定価:2200円(税別)
- - ISBN:978-4-8022-1532-9
この独特なフィールドワークによって生まれた作品は、興味深い狼像の旅だけでなく、日本の文化や歴史を知るきっかけにもなります。読者はきっとオオカミという存在について、新たな視点を持つことができるでしょう。