クレディセゾン、全社員に約100万円の決算賞与を支給
株式会社クレディセゾンは、全社員に対し、総額978,000円の決算賞与を支給する方針を発表しました。この決定は、2025年5月に発表された決算において、初期の経常利益の予測を上回ったことが背景にあります。また、支給日は2025年7月4日を予定しています。
この決算賞与制度は、社員が株価を意識し、企業価値を高めるために設けられたもので、ファントム・ストックや持株会を通じて実現されています。クレディセゾンは、単なる賃金の引き上げを超えて、経営全般において株価を重視する方針を推進しており、2017年からは全社員を無期雇用の正社員とし、人事制度の統一や同一労働同一賃金を実現するための取り組みを進めてきました。
決算賞与制度の目的と背景
過去のプレスリリースでも触れられているように、クレディセゾンは2017年から、全社員を対象にした決算賞与制度を導入しています。この制度では、期初に設定した計画を超えた単体経常利益に基づき、決算賞与を支給します。具体的には、経常利益の2/3を現金支給し、残りの1/3をファントム・ストックで提供する仕組みです。これにより、社員の業績認識や経営への参加意識が高まることを狙いとしています。
また、持株会制度も推進しており、これに加入する社員が53.8%にも達しています。持株会への参加は、1,000円から可能で、奨励金が10%付与されるため、資産形成に貢献する仕組みとなっています。このような業績連動型の報酬制度は、社員のモチベーション向上や業績目標の達成への意欲を高めるための重要な手段です。
決算賞与の内訳
今回支給される決算賞与の内訳は以下の通りです。
- - 2024年度支給分: 484,000円(2025年3月末在籍者対象)
- - 2022年度支給分: 360,000円(2023年3月末の株価を基準に設定)
- - 2023年度支給分: 134,000円(2024年3月末在籍者対象)
このように、全社員に同額で支給されるため、年収の低い社員ほど、理論上の年収に対する上昇率も大きくなります。
代表取締役会長CEO 林野 宏よりメッセージ
決算賞与の支給に際して、「全社員の努力を評価するために同額で還元する。この制度を通じて、生成AIでは得られない独自の発想や情熱が育まれることを願っている。」と述べました。
また、クレディセゾンの成長戦略として今後の目指す姿についても言及し、「2030年までに、金融を核にした総合生活サービスグループを目指し、DXを駆使した事業推進を図る」と語っています。
社員全員が企業価値向上に貢献することで持続的な成長を目指す姿は、今後のクレディセゾンの特筆すべきポイントと言えます。
タウンホールミーティングでの発表
社内イベント「タウンホールミーティング」にて、社員に向けて決算賞与額を発表したところ、会場からは盛大な拍手があがりました。このように、全社員が一丸となって、持続可能な成長を実現するための意識を共有し合うことが重要です。クレディセゾンは今後も時価総額1兆円規模を目指して、成長戦略を推進していくことを誓っています。