商船三井が気候変動分野でCDPの最高評価「Aリスト」に連続選定

商船三井、CDPの最高評価「Aリスト」に2年連続で選定

株式会社商船三井は、イギリスを拠点とする国際非営利団体CDPから、2024年度の環境評価で最高の「Aリスト」に選ばれました。この評価は昨年度に続くものであり、企業の気候変動に対する取り組みが高く評価されていることを示しています。CDPは世界最大の環境データベースを有し、企業の環境に関する情報開示の基準として広く認識されています。

CDP Aリストの意味と評価基準

「Aリスト」は、企業が気候変動対策、目標設定、情報開示の全てにおいて特に優れた活動を行っていることを指標にしています。具体的な評価基準には、情報開示の透明性、環境リスクの認識と管理、野心的な目標設定が含まれます。商船三井は、全世界で24,800社、そしてプライム市場に上場する日本の企業の70%以上を含む2,100社がCDPに情報を提供し、その中から高い評価を得ました。

商船三井のサステナビリティへの取り組み

商船三井は、グループのビジョンの実現に向けた重要課題として5つの「サステナビリティ課題」を特定しています。これに基づいて「MOL Sustainability Plan」を策定し、さまざまな環境問題に対処するための取り組みを推進しています。また、経営計画「BLUE ACTION 2035」では環境戦略を主要な戦略の一つとしていて、特に「商船三井グループ環境ビジョン2.2」ではマイルストーンや排出削減の具体的な経路を示しています。

このように、商船三井は経済的価値に加え、社会的価値を高めることでステークホルダーに新たな価値を提供し、持続可能な発展を目指しています。この取り組みがCDPの評価につながったと考えています。

CDPと気候変動の重要性

CDPは2000年に設立され、企業や自治体の環境情報開示を推進しています。これにより、企業が温室効果ガスの排出を削減し、水資源や森林を保護するための戦略を評価し、支援しています。最近では、700を超える金融機関と協力し、総資産は142兆米ドルを超える企業がCDPを通じて環境情報を開示するようになっています。

企業が環境影響を開示し、持続可能な経済を構築することは、今後ますます重要になっています。商船三井が2年連続で「Aリスト」に選定されたことは、ビジネスにおいても環境問題への真摯な取り組みが求められることを示しています。