三重県の中古車販売業が火災からの復活を目指すプロジェクト始動

火災からの再起を図るリンエンタープライズの挑戦

三重県鈴鹿市の地域に根ざした中古車販売業者、有限会社リンエンタープライズが、火災の影響で荒廃した事業を復活させるための取り組みを始めました。代表取締役のカビールヒムさんは、28年前の設立以来、この会社を一人で支え続けてきました。しかし、今年のゴールデンウィーク中に発生した火災により、貴重な思い出の場が失われてしまいました。ここに至るまでの経緯と、現在の状況についてお伝えします。

プロジェクトの詳細

カビールさんは、火災による身体的・精神的な影響に苦しみながらも、地域の皆さんに安全で信頼できる車の購入場所を再び提供したいとの決意を固めました。そのために、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」を通じて、2024年9月9日から10月15日までの期間にプロジェクトを実施しています。このプロジェクトの目的は、失ったものを取り戻し、再び地域社会に貢献することです。

会社の名前を冠したクラウドファンディングでは、様々なリターンが用意されています。5,000円での支援では手作りボールペン、10,000円では社名入りハンマー、30,000円ではハンマーとペンライトがもらえるなど、支援者には感謝の気持ちが込められた特典があります。

会社のあゆみと特徴

リンエンタープライズは、代々家族に受け継がれてきた企業です。代表の孫も訪れる大切な場所なため、なんとしてでも業を守りたいという強い想いが、カビールさんにあります。この会社は、外国籍の方々にも人気があり、バイリンガルのスタッフが揃っているため、安心して車を購入できる環境が整っています。鈴鹿サーキットからも近く、サーキットグランプリ時の駐車場貸出しも開始し、新たなビジネスチャンスを模索しています。

火災後の取り組み

9月に入り、燃えた車両の撤去作業はすでに完了しました。これからの再建に向けての準備は着実に進んでおり、少しずつではありますが、再び地域の皆さんに愛される店舗を目指しています。プレッシャーの中で日々を過ごすカビールさんですが、夢と希望を捨てずに、新たな道へ踏み出しています。

家族の歴史と未来へ

このプロジェクトは、単なる中古車販売の再建を超え、カビールさんの家族の歴史そのものです。地域の人々と共存しながら、未来に向けた一歩を踏み出す姿勢は、多くの支持を集めることを期待しています。地域の人々の温かな声援とともに、リンエンタープライズは再び立ち上がろうとしています。皆さんもこのプロジェクトに参加し、支えてみてはいかがでしょうか。