第2回全国学生パイコンテストの結果発表
一般財団法人日本パイ文化財団が主催する「第2回全国学生パイコンテスト」が、2025年8月22日に大阪ガスハグミュージアムで開催されました。このコンテストは、パイという料理を通じて食文化を広め、未来のパティシエたちの才能を引き出すことを目的としています。
今年のテーマは「記念日のパイ」で、全国の学生から532件の応募が寄せられました。予選を経て行われた最終審査では、参加者の技術やアイディアが光り輝きました。
審査プロセス
審査は、プレゼン審査、視覚審査、試食審査、および質疑応答の4つのステップから成り立っており、その基準には以下のポイントが設定されました:
1. パイの特性を活かしているか。
2. 彩りや味付けの工夫。
3. 作品への想いやプレゼンテーション能力。
4. 総合評価の観点。
審査委員には日清製粉や株式会社うなぎパイ本舗の専門家が名を連ねており、高い専門性が要求されました。
各賞の受賞者
競争の中から選ばれた受賞作品は以下の通りです:
- - 最優秀賞:御栗物(敬老の日にみんなで食べるマロンパイ) - 吉祥寺二葉栄養調理専門職学校
- - 審査員特別賞:手鞠パイ - 東京製菓学校
- - 協賛企業賞:
- うなぎパイ本舗賞:春の菱 - 山形県立山辺高等学校
- 日清製粉賞:24 janvier~すき焼きの日~ - 金城学院大学
- 不二熱学サービス賞:~happy anniversary!~ 2人の愛の花束パイ - 名古屋学芸大学
- 日本パイ文化財団賞:20歳のFEUILLE - 辻調理師専門学校
受賞者たちは、長い時間をかけて試作と調整を重ね、驚くべき作品を生み出しました。一生懸命に準備してきた姿勢が表れた瞬間、審査参加者たちの高い評価を勝ち取りました。最優秀賞を受賞した中田さんは「昨年のリベンジが達成できて嬉しい、支えてくれた皆さんに感謝しています」と述べ、感謝の気持ちを表現しました。
未来への展望
審査員たちからは「昨年よりも全体的にレベルが上がっており、特に優れた作品が多かった」との声が多数寄せられました。今後、このコンテストは学生だけのものに留まらず、一般の方々やプロの職人たちにも参加を呼びかけ、国際的なパイコンテストへと成長していくことを目指しています。
食文化の発信や技術の研鑽を促す場として、国や世代を超えて人々が競い合うことで、新たなパイの表現が生まれることでしょう。このような活動を通じて、学生たちにとって国際的な経験が、プロたちにとっては新しい刺激と技術習得の機会を与えるものと考えています。
日本パイ文化財団について
一般社団法人日本パイ文化財団は、日本独自のパイ文化を普及、啓発し、食を通じてコミュニケーションの重要性を伝える活動をしています。食は人々の心を結ぶ架け橋として機能し、パイはその中でも特に豊かな表現力を持つと信じられています。2013年には和食がユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、日本の独特な食文化が注目されており、パイもその一環としての役割を果たしているのです。
さらなる発展を目指し、「食文化の新たな未来を創り出す」場を提供することで、日本国内外での相互理解と協力の促進を図っています。