士業事務所における業務効率化の新たなパートナーシップ
士業事務所の業務効率化が求められる中、一般社団法人LegalTech協会とRPAテクノロジーズ株式会社が提携を結び、業務改善に向けた新しいソリューションの展開が始まりました。この提携は、士業における業務負担を軽減することを目的とし、デジタルレイバーを駆使したソリューション開発を共同で行うというものです。
LegalTech協会とは
LegalTech協会は、法律関連業務にテクノロジーを取り入れることで、業界全体の発展を目指す団体です。国内外の団体や関係省庁と連携し、オープンイノベーションを促進しつつ、日本のLegalTech市場の拡大に尽力しています。その結果、法律業務がより効率的になることを期待しています。
RPA技術の概要
RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)は、従来の工場用ロボットと同様に、コンピュータ内で動作するソフトウェアロボットを利用し、人間の定型的な作業を自動化する技術です。これにより、業務の手間を省き、効率的に業務を遂行することが可能になります。特に、デジタルレイバーと呼ばれるこの技術は、士業事務所にとって非常に有効です。
提携の内容と目的
今回の提携では、以下のような共同活動が進められます。
1.
デジタルレイバーの開発: RPAテクノロジーズが提供する「BizRobo!」シリーズを活用し、士業事務所向けに特化したソリューションの提供を行います。
2.
士業事務所への普及: 提供するソリューションをLegalTech協会の会員である士業事務所に広め、業務改善を支援します。
3.
導入効果の測定: 実施された業務改善の効果を分析し、さらなるソリューション開発に活用します。
4.
共通業務への展開: 各士業事務所に共通する業務には、一貫したソリューションを展開し、専門分野に特化したソリューションの開発も進めます。
5.
導入支援: 必要に応じて士業事務所への「BizRobo!」導入支援体制を設立します。
こうした取り組みを通じて期待される業務改善には、手書き書類のデジタル化、自動契約書チェック、ツール間のデータ連携などが含まれます。また、AI導入の推進も視野に入れることで、さらなる付加価値を提供することが可能です。
目指す未来
LegalTech協会とRPAテクノロジーズは、デジタルレイバーの普及を通じて、士業事務所が革新的な労働力を簡単に手に入れる世界を描いています。これは、人間が「人間にしかできない」業務に集中できるようになり、生産性の向上につながります。
この取り組みが進行することで、士業事務所は元々の専門性を最大限に活かしつつ、業務の効率性を高め、人間とAIが共存しながら生じる新たなビジネスの展開が期待されます。
会社概要
- - LegalTech協会: 東京都渋谷区神宮前1-5-8 神宮前タワービルディング13F、2018年設立。
- - RPAテクノロジーズ: 東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル13F、2013年設立。母体はオープンアソシエイツ株式会社から分割した企業です。
これからの士業関連業務の未来は、デジタル技術の力によってより一層明るくなると予感させます。