突然の入院を乗り越えるための支援
認定NPO法人キープ・スマイリングは、突然の入院を余儀なくされる子どもたちとその家庭を支援するために、2025年7月から新たに「付き添い生活応援パックライト」の提供を開始します。全国20箇所以上の医療機関で展開されるこの取り組みは、急な入院に直面する家族を物質的かつ精神的にサポートすることを目的としています。
取り組みの背景
新型コロナウイルスの影響で、病院での面会が制約されたり、入院する子どもに母親一人が付き添う状況が増加しました。これにより、付き添いのご家族は孤立感や不安によって精神的ストレスを感じることが多くなっています。そのため、2020年から開始された「付き添い生活応援パック」では、長期入院する子どもに付き添う家族に、様々な物資を無償で提供してきました。しかし、短期の急な入院で不安を抱える家族への支援が必要との声が上がり、今回の「付き添い生活応援パックライト」が誕生しました。
「付き添い生活応援パックライト」の内容
「付き添い生活応援パックライト」は、緊急入院が必要な子どもを持つ家族を支えるためのセットです。具体的な内容は以下の通りです:
- - すぐに食べられるレトルト食品などの食料
- - ストレスを和らげる甘いお菓子
- - 衛生管理用のアイテム(歯ブラシ、ウェットティッシュ、スキンケアセット)
- - 必要な情報が書かれた「つきそい応援団ハンドブック」
このハンドブックには、入院中に必要なアイテムや相談先などが詳しく書かれているため、付き添い家族には非常に役立つ情報源となるでしょう。これらのパックは、看護師の方を通じて配布される予定です。
支援の広がりと今後の展望
この取り組みは、今年6月に実施されたクラウドファンディング「#ひと袋の安心を届けよう」による支援を受けて始まりました。助成金を得て、2025年度は全国で15,000組の家族に対して「付き添い生活応援パックライト」が提供される見込みです。具体的には、北海道から九州まで、全国の医療機関と連携し、スムーズな物資配布を目指します。
理事長のメッセージ
キープ・スマイリングの理事長、光原ゆきは、「急な入院が家族に与える影響を理解し、少しでも安心できる環境を提供することが我々の使命です。この『付き添い生活応援パックライト』が、心の支えとなることを願っています」と述べています。子どもたちの急な病気は時に予期せぬものであり、それに対する備えが整っていないことも多いでしょう。少しでも家族の負担を軽減し、安心して付き添える環境を整える手助けを提供したいという思いが込められています。
終わりに
このような取り組みが全国に広がることで、緊急入院の際に家族が感じる不安が少しでも軽減されることを期待しています。今後もキープ・スマイリングの活動に注目し、支援を受けられる家庭がより増えることを願っています。