アサヒグループの取り組みと大阪・関西万博の未来像
2025年に開催される日本国際博覧会、通称「大阪・関西万博」が間近に迫ってきています。この博覧会において、アサヒグループジャパン株式会社が掲げるテーマは「あなたと地球に、らしさ、おいしさ、あたらしさ」です。この理念のもと、自然の恵みを活用し、来場者に新しい体験を提供することにチャレンジしています。
「静けさの森インスタレーション」とは
アサヒグループは大阪・関西万博内にある「静けさの森」と呼ばれる特設エリアにて、「静けさの森インスタレーション」というアート体験を実施します。このプロジェクトは、未来社会をテーマにしたショーケース事業の一環であり、「いのちを救う」「いのちをつなぐ」「いのちに力を与える」という三つのサブテーマに基づいています。アサヒグループは、広島県で80年以上にわたり管理してきた社有林『アサヒの森』の理念を活かし、自然環境の重要性をアートを通じて表現します。
アート体験は、訪れる人々に心の豊かさを感じさせ、未来につながる思考を促すことを目指しています。大量の自然資源を守るために、私たちがどのように日々の生活を見直していくべきかを考える契機となるでしょう。
バーチャル万博とアサヒの森
また、テクノロジーを活用した「バーチャル万博」にも注目が集まっています。ここでは、実際の建物やイベント施設を仮想空間で体験できるほか、アサヒグループが開発したオリジナルコンテンツ『バーチャル アサヒの森』が楽しめます。この仮想空間では、来場者がゲームを通じて森林保全の重要性を考えながら、最後には「乾杯」を通じてその経験を共有します。
大阪ヘルスケアパビリオンとの協力
アサヒグループは、大阪・関西万博の「大阪ヘルスケアパビリオン」にも参加します。ここでは、地域の食材を活用したアップサイクル事業を推進し、持続可能な社会の構築を目指しています。具体的には、大阪の規格外農産物を使用したクラフトビールを販売し、「KANPAI SMILE BATON」と題した多様な人がつながるイベントを開催します。これにより、地域社会とのつながりや健康の重要性を強調する取り組みが進められます。
学びの場を提供する出前授業
アサヒグループでは、未来を担う子どもたちに「森の保全」について学ぶ出前授業も実施しています。この授業を通じて、子どもたちは森の大切さを理解し、万博開催日に行われる「万博こども音楽会」にも参加し、自らの学びを形にすることができます。
環境に優しい新技術の導入
さらに、アサヒ飲料は、環境負荷の軽減を目指して『CO2を食べる自販機』を導入します。この自販機は、大気中のCO2を吸収し、建材として利用することで脱炭素社会の実現に寄与します。アサヒグループ全体としても、2040年までにCO2排出量をネットゼロにするという目標を掲げ、取り組みを進めています。
大阪・関西万博とアサヒグループの未来
アサヒグループは1889年に設立され、大阪に根ざした企業として、多くの人々のサポートを受けて成長してきました。大阪・関西万博を通じて、国内外からの来場者とサステナブルな関係を築きながら、期待を超える美味しさと楽しい生活文化を提供し、持続可能な未来に向けた道を切り開いていくことを目指しています。