熊本のCASTが1.5億円調達、新ブランド「ULTRACK™」始動
株式会社CASTは、熊本県熊本市に本社を置く企業で、製造業の課題解決を目指しています。最近、同社はリアルテックファンドや肥銀キャピタル、OKBキャピタルなどから1.5億円の資金調達を実施し、製品のリブランディングを行い、成長のステージを一段引き上げました。
入金の背景と目的
今回資金調達を行った背景には、製油所や大手化学工場における配管減肉モニタリングシステムのPOC(Proof of Concept)を進める中で、防爆規格の認証取得が急務であるためです。この新しい資金を活用し、開発及び手続きを加速することが見込まれています。
CASTが手掛ける「ULTRACK™」
CASTは、この資金調達に伴い、従来の「配管減肉モニタリングシステム」を新ブランド「ULTRACK™(アルトラック)」としてリブランディングしました。ULTRACKは、超音波技術を用いて配管の肉厚を正確に測定し、リアルタイムで状況をモニタリングするシステムです。この名称には、技術の困難を乗り越え、データ化を進めるという会社の強い意志が込められています。
企業理念とビジョン
「物理現象のすべてをデータ化し、センサー前提の社会を創造する」とのビジョンのもと、CASTでは独自の薄型圧電センサー技術を活かして製造業の現場での効率化を推進しています。この技術は、工場やプラントの人々が安全かつ効率的に作業できる環境を整えることに貢献しています。
代表取締役の中妻啓は、「当社の製品を通じて、より多くの工場でセンサーを自然に使える社会を目指したい」と述べ、リブランディングや資金調達を通じた事業の拡大を強調しています。
投資家からの支持
今後の計画には、既存の投資家からも高い期待が寄せられています。UntroD Capitalの担当者は、「CASTが持つ技術と顧客との密接な関係が新たな製品開発を促している」とコメントし、CASTの成長を支援する意向を示しました。肥銀キャピタルの見解でも、CASTの技術は製造業の効率化に貢献するとの期待が表明されています。
未来へ向けた一歩
CASTはULTRACKの公式ページを新設し、製品の詳細や活用事例を紹介しています。これにより、さらなる顧客の信頼を得られると並行して、製品の認知度向上を図る方針です。今後は、製油所や化学工場より一層多くの現場にこの技術を展開していくことで、業界全体の課題解決を目指します。
まとめ
本今回の資金調達とリブランドは、株式会社CASTにとって新たなステージへの飛躍を意味します。コミュニティとの協力を重視した開発と、製造現場での骨太なサポートを提供することで、CASTは日本国内外での存在感を高めていくでしょう。今後の進展に期待が寄せられます。
会社情報
- - 設立: 2019年9月
- - 所在地: 熊本県熊本市中央区渡鹿5丁目7-6 1階
- - 代表取締役: 中妻啓
- - 事業内容: センサーおよび周辺機器・ソフトウェアの研究・開発・製造・販売
- - ウェブサイト: CAST公式