外国籍ITエンジニア採用の成功事例に迫る
近年、日本企業はITエンジニアの採用難に直面しています。経済産業省の調査によると、2030年までに最大約79万人のIT人材が不足すると予測されています。こうした状況から、外国籍ITエンジニアの採用が注目されており、実際に成功している企業の事例を紹介します。この記事では、ビズメイツ株式会社が公表した3社の取り組みを中心に、グローバル採用のメリットと苦労、工夫について掘り下げます。
1. アルサーガパートナーズ株式会社
アルサーガパートナーズは「日本のDXを世界で誇れる産業へ」というビジョンを掲げ、DXサービスを包括的に提供する企業です。従業員440名中、18名が外国籍社員で、出身国は多岐にわたります。
メリット
多様なバックグラウンドを持つ社員が集まることで、視野が広がり、新たな刺激や学びが得られる点が挙げられます。
課題
社内の公用語が日本語であるため、一部の採用候補者にとって言語の壁が存在します。しかし、社員の成長を重視し、新たな学びに対する支援体制を整えています。
効果
外国籍メンバーの存在をきっかけに、日本人社員が自主的に英語の習得に励む事例も増えています。
2. 株式会社ビットエー
「プロフェッショナルなチームでセカイを変える」というミッションのもと、ビットエーはWebサービスの企画・設計・実装に特化した企業です。全従業員185名中、13名が外国籍社員で、大半がエンジニアです。
メリット
多様な人材を採用することで、求める人材に出会える可能性が高まります。特に、外国籍社員の高いモチベーションが日本人社員に良い刺激を与えています。
課題
採用候補者の日本語能力の基準が曖昧なため、個別に判断する必要があります。そこで、入社前に日本語教育を補助するなどの対策を行っています。
効果
文化交流を通じて、日本人社員が世界の視野を本当に感じられるようになったといいます。
3. ヒューマンリソシア株式会社
ヒューマンリソシアは、人材サービスを展開する企業であり、2016年からは海外の優秀なITエンジニアを日本企業に派遣するサービスを始めました。これまでに、1,000人以上のエンジニアを採用しています。
メリット
海外の優秀な人材を採用することで、企業文化の活性化や多様な価値観を受け入れる文化が育まれています。
課題
文化や経験の違いから面接方法などが異なるため、その背景をきちんと理解する必要があります。これを踏まえ、企業側が歩み寄る工夫を行っています。
効果
社内において活性化の波が広がり、海外ITエンジニアがもたらす多様性が新しい成長の原動力になっています。
まとめ
外国籍ITエンジニアを採用することで、日本企業は新たな可能性を拓くことができます。しかし、言語や文化の壁に直面することもあります。このため、企業として積極的な支援体制を整えることが重要です。グローバル採用に興味のある企業は、これらの成功事例を参考にしつつ、独自の工夫を見出していくことが求められます。
興味を持たれた方は、ぜひ当社にご相談ください。