CGM技術による血糖管理の個別化の可能性に迫る研究成果
株式会社ザ・ファージは、株式会社明治および千葉大学と共同で、「同じ食品でも血糖の効き方は人それぞれ」というテーマに関する大規模な研究を行いました。この研究は、非糖尿病成人303名を対象とし、84日間の期間で毎日ヨーグルトを摂取し、同時に持続血糖モニタリングシステム(CGM)を用いて血糖変動を追跡しました。
研究の背景と目的
現代社会での健康管理の重要性は増す一方です。特に、政府が掲げる「攻めの予防医療」では、日常生活における健康状態の変化を早期に捉える必要があります。この研究の目的は、ヨーグルトの継続摂取が個々の血糖動態に及ぼす影響を明らかにし、体調管理の新しい方法を提案することです。
研究方法と結果
参加者は、毎朝200gのLB2038株およびST1131株で発酵されたヨーグルトを摂取。最初と最後に腸内細菌叢を解析し、血糖指標の改善を記録しました。結果として、平均血糖値、血糖の振れ幅、血糖変動の滑らかさという3つの指標が有意に改善しました。
特に、酪酸産生菌が多い参加者ほど血糖改善効果が高いことが分かりました。一方で、遺伝的や一般的な血液検査の値は改善効果とはあまり関連しないことも確認されました。この発見は、同じ食品がなぜ個々で異なる効果をもたらすのか、その背景を腸内細菌が左右する可能性を示唆しています。
今後の展開
今後、ザ・ファージは食品や製薬企業、研究機関との連携を強化し、住民が自身の血糖変動を理解できる仕組みを作り上げることを目指します。血糖データを基にした個別化医療の実現は、今後の健康管理を変革する可能性を秘めています。
研究の意義
この研究は、食品が「体に良い」とされるものでも、その効果が個々で異なることを証明した意義深いものであり、今後はこの知見を基にしてよりよい健康管理手法が提案されることが期待されます。特に、CGMや腸内細菌に関するデータが、今後の個別化医療の鍵となるでしょう。
代表者コメント
ザ・ファージのCEO、德永翔平氏は、「この研究を通じて、各個人に合った予防医療の実装に向けた一歩を踏み出すことができた」と述べています。また、最高科学責任者の川上英良氏は、個別差に注目することで、より効果的な健康管理が可能になるとの見解を示しています。
この研究成果は、国際学術誌『The Journal of Nutrition』に掲載される予定であり、更なる注目を集めることが期待されます。
詳しい情報は、株式会社ザ・ファージの公式ウェブサイトをご覧ください。