がんサバイバーママ・えやひろみが描く未来の幸せ
イラストレーターのえやひろみさんが、夢を諦めずに挑むアート展を開催します。タイトルは「おいしい人生のメニュー〜日常の小さな幸せを描くアート展〜あなたの人生のアテは何ですか?」です。この展覧会は、北の大地・北海道とニューヨークで行われ、食を通じて人々の心に寄り添う作品が展示されます。
なぜ「食」をテーマに?
えやさんの作品は、食べ物が持つ記憶や想いを優しく描くことに重点を置いています。彼女の体験から「食」は単なる栄養摂取以上の意味を持つことを実感。食事は家族や友人と分かち合う大切な時間であり、それが喜びや幸せに直結するという考え方が反映されています。また、作品を観ることで、「そういえば昔、こんな幸せがあったな」と思い起こさせるような温かい感覚を人々に届けられるのではないかと期待されています。
えやひろみさんの半生
えやひろみさんは、神戸を拠点に活動するトラベルイラストレーターです。旅行を通じて得た経験や色彩感覚を作品に生かし、多様な表現を追求しています。彼女は自らを「引っ込み思案な子供」だったと振り返ります。幼少期、絵を描くことによって心の声を表現してきた彼女ですが、結婚や子育てを経て、自身の夢を後回しにしてきました。
しかし、偶然にも乳がんの診断を受け、命の大切さを強く実感することになります。これが彼女の人生を大きく変えるきっかけとなり、イラストレーターとしての新たな道を歩み始めます。「命には限りがあるんだ」という言葉が彼女を奮い立たせ、子育てをしながらも、自身の夢を追う決心をさせたのです。
展覧会の詳細
えやひろみさんの展覧会は、北海道とニューヨークの二カ所で開催。北海道では、9月6日から11日まで、札幌市の「NOWHERE COFFEE」で行われます。その他、ニューヨークでは9月20日から27日まで、Gallery 60 NYCで開かれ、レセプションも行われる予定です。
展示される作品は、主に水彩やアクリルによるもので、サイズは29.7 x 21 cmです。全体で25点以上が出展され、食をテーマにした作品群が目を楽しませます。
これからの活動
えやひろみさんは現在、カフェメニューや挿絵など、様々な依頼に応じた制作活動を続けながら、家族との日常から多くのインスピレーションを得ています。そして、作品を通じて、見る人たちに心の晴れやかさや勇気を届けたいという思いで取り組ん続けています。彼女の理念は、家族や友人とのつながりや、美味しい食べ物と一緒にあることの幸せです。彼女のアート展を訪れることで、きっと多くの人々が心を温める喜びを感じられるでしょう。