NPO法人S.O.L.、スリランカでの新プロジェクトを発表
私たちのNPO法人S.O.L.(ソル)は、2024年8月よりスリランカにおいてデング熱予防のための新しいプロジェクトを開始します。大阪府枚方市に所在する私たちは、この活動を通じて、スリランカの人々により安全で快適な生活を提供することを目指します。
プロジェクトは、JICA基金に採択されたもので、「まいど!AMIDOプロジェクト」と名付けられました。このプロジェクトは、スリランカの人々に虫除け方法の重要性を伝え、特にデング熱を媒介するネッタイシマカに刺される可能性を減らすことを目的としています。
スリランカは2016年にマラリアを撲滅した南アジア唯一の国ですが、依然としてデング熱流行地域として知られています。私たちは、地域に根差した虫除け方法を見つけ、デング熱の感染率を減少させることができると信じています。
クルネイガラ市での活動
プロジェクトの開始地は、スリランカの中核都市であるクルネイガラ市としています。この地域では、蚊帳の保有率が90%を超えており、また清掃活動が活発に行われています。それにも関わらず、毎年多くのデング熱患者が出ています。このため、私たちは「デング熱予防教室」を開催し、具体的な虫除け方法を地域住民に教えることを計画しています。基礎から理解してもらい、彼らの日常生活をより良くするための具体的な施策を模索していきます。
網戸の必要性と文化
プロジェクトの中で、「網戸」という概念がスリランカでは一般的ではないことに驚かされました。多くの人々が虫が家に入ってくることは当たり前と考えており、網戸の重要性を理解していないことが分かりました。私たちのプロジェクトを通じて、虫除けのための様々な方法を紹介し、文化的背景を尊重しながら啓蒙活動を行っていきます。
予防教室の開催と交流
2024年12月からは、日本とスリランカをオンラインで繋ぎ、デング熱予防教室の準備を進めています。学生たちとの意見交換を通じ、より具体的なプログラムを作成中です。最初は不安でしたが、参加する学生たちの笑顔が増えてきており、私たちも自信を持って進められています。
この取り組みは、クルネイガラ市の議会や名誉領事館関係者の関心を引き、まさに地域を巻き込んだ活動となっています。地元政府の許可を得次第、S.O.L.のメンバーも現地を訪れ、学生たちと共に教室を開催します。この日の到来を心待ちにしています。
S.O.L.の活動と目指す未来
NPO法人S.O.L.は、スリランカとの文化交流を促進しつつ、様々な形で支援活動を続けています。これに伴い、教育的アプローチが重要だと考え、虫除け対策に力を入れています。これまでに多くの寄贈や調査を行い、着実に活動を進めてきました。
私たちは、スリランカの人々にとって本当に意味のある支援を提供するために、異文化を理解し、学びながら活動を続けていきます。デング熱予防プロジェクト「まいど!AMIDO」が実を結び、皆さんと共に健康な未来を築いていけることを心から願っています。