ブランド成長を加速する小売業者との協業
小売業者の影響力
株式会社双葉通信社が発表した最新レポートでは、小売業者とのパートナーシップがファッションやビューティ、スポーツウェアブランドの成長にどのように寄与するかが詳しく解説されています。特に2025年上半期には、これらのパートナーシップが約11億ドル(およそ1,600億円)ものMedia Impact Value®(MIV®)を生み出したというデータが示されています。この変化は、小売業者が単なる「販売チャネル」から、ブランド価値を構築する「メディア」へと進化したことを示しています。
小売業者の過去と現在
しかし、注意すべき点として、2024年から2025年にかけて、小売業者全体のMIV®は前年比で13%の減少を見せています。それでも、トップ50の小売業者は過去3年間で66%という驚異的な成長を遂げており、パートナーシップを基にした露出が長期的な成長戦略として有望であることが示されています。
パートナーシップの重要性
ブランドにとって、パートナーシップはリソースやオーディエンス、専門知識を共有する大切な戦略です。特にデジタルとリテールのチャネルでの認知度やエンゲージメントを高める役割を果たしています。LAUNCHMETRICSが提示する5つの主要なボイスのひとつである「パートナーボイス」は、ブランド露出に対する外部パートナーシップの影響を可視化してくれます。
キャンペーンの成功事例
SPACE NKの成功
イギリスの高級ビューティーストアSPACE NKは、特にブランドの認知拡大において強力なエンジンとして機能しています。調査によれば、ブランドは自社オウンドメディアよりもSPACE NKの投稿から、平均して25.44%も高いMIV®を得ています。これは小売業者がメディアエコシステムにおいて強力な「ボイス」となっていることを証明しています。
限定商品の力
さらに、小売業者と共同で行う限定商品の発売(いわゆる「ドロップ」)は、短期的に注目を集める手法として確立されています。例えば、ヘイリー・ビーバーのスキンケアブランド「rhode」とSephoraがコラボしたケースでは、わずか48時間で1,020万ドルのMIV®を記録しました。これは、小売業者との適切な提携が、話題性のあるニュースへと変える力を持っていることを示しています。
クロスパートナーシップが生む新たな成長
デジタル時代において、小売業者間のクロスパートナーシップにも注目が集まっています。競合同士が資源を共有することで、新たな顧客層の開拓やブランドイメージの刷新が可能となります。例えば、SaksとAmazonが発表した提携では、双方が驚くようなMIV®の高い効果を証明しました。
今後の展望
このように、小売業者とのパートナーシップは、現代のマーケティングにおける重要な戦略として位置づけられています。ブランドは、新規顧客の獲得や認知の拡大に向けて、より効果的なアプローチを模索する必要があります。今後も、LAUNCHMETRICSはこれらの取り組みを多角的に分析し、企業にとっての新たな成長機会を提供していくことでしょう。
結論
小売企業同士の協業は、これまでの競争軸を超えた新たな顧客価値を創出するための重要なアプローチです。日本市場でも、小売側の協業が進展しており、ブランドにとっては大きなチャンスとなっています。今後の動向が楽しみです。