ハロウ安比校の挑戦
2025-06-04 10:21:11

地熱エネルギーで学校運営を進化させるハロウ安比校の挑戦

地熱エネルギーで学校運営を進化させるハロウ安比校の挑戦



岩手県八幡平市に位置するハロウインターナショナルスクール安比ジャパン(ハロウ安比校)は、2025年3月1日から学校の電力をすべて地熱エネルギーに切り替えることを発表しました。この取り組みは、温室効果ガスの排出量を年間で約400トン削減する見込みであり、持続可能な未来を目指す大きな一歩とされています。

このプロジェクトは、ハロウ安比校が属するAISLグループ(Asia International School Limited)が2040年までに全校でカーボンニュートラルを達成するという目標の実現に向けた重要な進展でもあります。また、国連の持続可能な開発目標(SDGs)にも関連しており、特に目標7「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」、目標12「つくる責任、つかう責任」、目標13「気候変動に具体的な対策を」に深く寄与するものとされています。

地熱エネルギーは、地球内部の熱を利用するもので、環境への負荷が少なく、持続可能なエネルギー源として注目されています。ハロウ安比校は、地元企業のジオパワーと連携して、学校施設の全電力を地熱から供給する体制を整えます。この取り組みを通じて、地域資源を最大限に活用し、地元経済の活性化にも寄与することを目指します。

校長のスティーブン・トン(Stephen Tong)は、「この成果は、八幡平市のパートナーたちの革新と献身の証であると同時に、生徒たちに“目的と誠実さをもって世界をけん引していく”というハロウ安比校の使命の体現でもあります」とコメントしています。その言葉には、学校の環境への責任への取り組みがいかに重要であるかが示されています。

さらに、ハロウ安比校はThe Alliance for Sustainable Schools(持続可能な学校連盟、TASS)に加盟しました。2025年5月21日、トン校長はこの連盟の理念に賛同し、持続可能な教育への共同責任に署名しました。TASSの加盟校として、ハロウ安比校は環境負荷を削減するための教育カリキュラムの改善や、生徒の自発的な活動の推進に取り組んでいます。生徒主導の「サステナビリティ・リーダーシップ委員会」も発足し、使い捨てプラスチックの削減や生物多様性プロジェクト、気候変動教育など、多岐にわたる活動を展開しています。

ハロウ安比校のこのような取り組みは、地域社会においても注目されています。八幡平市は日本でも有数の地熱資源を誇る地域であり、天然の資源を利用した教育を行うことは、生徒たちが環境問題を理解し、対策を考える上で非常に重要です。また、自然環境との共生を学ぶことは、持続可能な社会を形成するために欠かせない要素です。

本校では、学生たちが自然環境を学び、地域社会との連携を図ることが教育の一環として位置づけられています。寮制を取り入れたハウスシステムでは、個々の生徒に対してパストラルケアを通じた心のサポートを行い、コミュニティ内での役割や貢献を学ぶ機会も提供されます。

このように、ハロウインターナショナルスクール安比ジャパンの取り組みは、環境問題に対する意識を高めるだけでなく、生徒たちが未来のリーダーとして成長する基盤を築いています。今後の行動が、他の学校や地域にも広がり、持続可能な社会へとつながることを期待しています。

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私たちがポジティブな変化をもたらすためには、全ての世代が協力し、持続可能な未来を築くことが必要です。ハロウ安比校の挑戦は、そのまさに先駆けとなることでしょう。


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会社情報

会社名
学校法人H. A. International School
住所
岩手県八幡平市安比高原180-8
電話番号
0195-73-5318

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