未来のコンセプトカー
2020-09-29 11:00:05
京都発のデザインスタジオが創り出した未来のコンセプトカー「Moeye」
京都発の新しいデザインの未来
2023年9月29日、京都パルスプラザで発表された京セラのコンセプトカー「Moeye」は、京都を拠点とするデザインスタジオ「Fortmarei」により設計されました。このプロジェクトでは、未来のコックピットをリアルに体験できるようなデザインが追求されています。
Moeyeプロジェクトの理念
「Moeye」は、単なる外観のデザインに留まらず、コックピットから外装まで車両全体のデザインを統合的に提案しており、実際に未来の自動車を感じることができる新しい体験を提供します。快適性だけでなく、驚きとワクワク感も重視されているため、デザインの中には伝統と未来が融合した独自のストーリーがあります。
京セラの第一弾コンセプトカーはトミーカイラZZをベースにしたものですが、今回の「Moeye」はフルスクラッチでの開発が行われており、より現代的かつ革新的な自動車の未来像を具現化しています。
デザインテーマ「時間」
「Moeye」のデザインテーマは「時間」です。このコンセプトカーは、「伝統」から「未来」への移行を表現し、自動車の歴史を体感できるように設計されています。外装はクラシックカーを意識した形状を取り入れつつ、現代的な幾何学的デザインが加味されています。特に光器類やドアミラーなどの詳細は、未来的な印象を与えています。
内装には、最新技術を駆使しながらも、古き良き時代のクラフトマンシップを感じさせる温かみのある素材が使われています。コックピットに一歩踏み入れると、未来を感じさせるミニマルなデザインが目の前に広がり、訪れる人々を魅了します。
体験型展示
「Moeye」は展示会でも特別な体験を用意しています。来場者は、自動車の外観を見てからドアを開け、実際に車両に乗り込み、最後には車内でのデモを体験できます。この一連の流れの中で、自動車のデザインのみならず、素材やプロセスを通じて、伝統と未来を五感で感じることができます。
代表・石丸竜平の経歴
Fortmareiのチーフデザイナー、石丸竜平氏は、福岡県久留米市出身。九州大学やイタリアのデザインスクールで教育を受けた後、フィアット・クライスラー・オートモービルズでのインターンシップを経て、日本のGLM株式会社でチーフデザイナーとしてキャリアを積みました。そして2018年にFortmareiを設立し、自動車デザインの新しい領域に挑んでいます。
未来への展望
Fortmareiは、自動車を中心に工業製品のデザイン開発を行います。今後は自社の自動車開発プロジェクトも進めていく予定です。その理念は、トラディショナルな価値と現代的なデザインを融合させることで、未来のクルマの形を再定義することにあります。
「Moeye」はそんな新たな挑戦の第一歩として、これからの自動車の進化を象徴する存在となるでしょう。未来の自動車に興味がある方は、ぜひこのプロジェクトに注目してみてください。
会社情報
- 会社名
-
株式会社Fortmarei
- 住所
- 京都府京都市西京区上桂大野町23-11
- 電話番号
-
050-5236-3045