アクプランタ株式会社の研究室拡充
横浜市鶴見区に本拠を置くアクプランタ株式会社は、2026年6月3日、同社の研究体制を強化するために研究室を拡充したことを発表しました。これまで1室だった研究室を2室に増床し、「応用・開発科学研究室」と「基礎科学研究室」を新たに設置しました。この変革により、研究空間は約200平方メートルとなり、創業時と比べて約4倍の広さを誇ります。
アクプランタは、創業後すぐに東京都文京区に研究拠点を開設し、その後、東京科学大学すずかけ台キャンパス内に研究分室を持つなどさまざまな発展を遂げました。2025年には現在の横浜市鶴見区へ移転し、今回の増床に至りました。
研究体制の強化と人材確保
研究室の増設は、採用した研究員の数も3人から7人へと増やし、研究体制を強化していることを反映しています。これに伴い、研究テーマが増加し、研究機材も増設されるなど、研究開発環境のさらなる充実を図っています。
アクプランタの今後の研究には、植物が直面する高温や乾燥ストレスに対する耐性を向上させる農業資材「Skeepon(スキーポン)」を用いた実験が含まれます。このイノベーティブなアプローチは、エピジェネティクス研究を中心に展開されており、得られた知見を農業現場に適応できる技術や製品へと落とし込み、社会に還元することを目指しています。
持続可能な農業への挑戦
気候変動が進行する中、持続可能な農業はますます重要なテーマとなっています。アクプランタは、基礎研究から得た知識を農業市場に実装し、環境に優しい農業を実現する努力を続けています。特に、国内外での「スキーポン」を利用した実証実験が進行しており、米国やウガンダなど14カ国での取り組みも報告されています。
国内のJAを通じた製品の販売だけでなく、各県の農業試験場や農業普及所、さらには全国の農家や企業との連携を通じて、実証試験を行っています。ここでも、顕著な成果が期待されます。優れた取り組みとして、第6回アグリテックグランプリ最優秀賞やJAアクセラレーター優秀賞など、数多くの受賞歴も持っています。
スキーポンの効果
「スキーポン」は、酢酸の作用を活用した農業資材であり、植物の耐乾燥・耐高温能力を高めることで、収穫量や品質の維持、さらには水資源の節約に貢献します。これにより、持続可能な農業の実現に向けた道筋が着実に築かれています。アクプランタ株式会社が果たす役割は、今後ますます重要になるでしょう。
会社情報
アクプランタ株式会社は、理化学研究所出身の金 鍾明代表取締役CEOによって設立され、農業資材の研究開発に取り組んでいます。現在、横浜市鶴見区のリーディングベンチャープラザや横浜市産学共同研究センター内に研究室を持ち、環境ストレスに強い植物作りを目指して邁進しています。