ブルーイノベーションの「ELIOS 3」に搭載された新機能
屋内の点検業務に革命をもたらす球体型ドローン「ELIOS 3」が、その機能をさらに強化しました。ブルーイノベーション株式会社が開発したこのドローンは、新たに「レジューム機能(自動復帰機能)」を搭載し、飛行中の自動復帰を実現。これにより、点検業務はより効率的かつ安全に行えるようになります。
自動復帰機能の重要性
「ELIOS 3」のレジューム機能は、点検飛行中に必要に応じてドローンが自動で帰還することを可能にします。具体的には、飛行中にシステムが自動的に帰還をかけ、エネルギーが尽きた際には迅速にバッテリー交換を行った後、元の飛行地点に戻り再点検を開始することが可能です。この新機能は、従来の手動操作による中断や再開の煩わしさを解消し、点検作業の時間短縮と人為的ミスのリスクを低下させます。
復帰精度の向上
ELIOS 3の自動復帰機能は、水平方向・高度方向ともに誤差10cm未満での復帰を実現。これにより、点検作業の信頼性が飛躍的に向上します。さらに、飛行データを誤って削除してしまった場合でも、PCからの再インポートが可能で、長期的な点検にも対応できます。フレキシブルな点検ソリューションを提供し、点検業務の計画性を高めます。
安全性の確保
ELIOS 3は、点検活動中の安全性も向上させています。復帰経路は、搭載されたLiDARによって生成された3Dマップを基に計算されるため、リアルタイムでの環境変化にも対応可能です。また、復帰時に障害物が存在する場合には、自動で回避ルートを再計算し、安心して点検に集中できる環境を提供します。これにより作業者は操縦に気を取られることなく、点検業務そのものに集中することができ、作業効率が向上します。
展望
ブルーイノベーションは、今後もプラント施設や下水道、橋梁などのインフラ点検を中心に、ELIOS 3の利点を活かした安全で効率的なドローン点検ソリューションの提供を進める計画です。特に、300ヶ所以上での導入実績を持つ同社は、屋内点検のDX(デジタルトランスフォーメーション)をリードしており、今後もポイントを絞ったドローンソリューションの拡充を図るでしょう。
会社について
ブルーイノベーション株式会社は1999年に設立され、ドローン技術を駆使した点検ソリューションを提供しています。特に、【Smart RTH】機能を通じた点検業務の最適化に注力しており、今後もさらなる技術革新を目指すでしょう。この新機能の登場により、屋内点検用ドローンの市場での競争力を一層強化する期待が高まります。
ブルーイノベーションは、プラント、下水道、発電所といった分野において、より安全で迅速な点検を行うための取り組みを進めています。2024年には、さらに多くの現場でELIOSシリーズが活躍することを期待しています。