業界初のリリース!AI要件定義「Acsim」が変える自由な業務プロセス
株式会社ROUTE06は、東京都千代田区に本社を置くスタートアップ企業で、先日、業界初となる業務フロー設計を行うAIエージェント「Acsim(アクシム)」の新機能を発表しました。この新たな機能は、要件定義の根幹である「ToBe業務フロー設計」をAIが支援することで、企業の固有知識を学び、業務プロセスの構造化を実現します。これにより、担当者が経験則に依存しなくても再現性の高い設計が可能になります。
なぜAIが業務フロー設計に必要なのか
昨今のAI技術は急速に進化しており、開発工程においてもその影響力を強めています。しかし、プロジェクトの成功を左右する「要件定義」全般、特に業務フローの設計は依然として担当者の経験に依存しているため、属人性の高い課題が存在します。要件定義は、理想の業務状況を明確にする重要な作業であり、ここで誤った判断を下すと後の工程に大きな影響を及ぼしかねません。
Acsimの提供する新機能
新機能の「ToBe業務フロー設計」では、以下の4つのステップでAIが各プロセスを支援します。
1.
自社ナレッジの集約: Acsimでは、企業固有の業務ルールや過去の知見を蓄積することで、AIが自社特有の理想業務像の理解を深めます。
2.
変更方針の構造化: 担当者が検討したい変更方針を入力すると、AIが変更点とその対象業務、実現可否、定量・定性効果を整理・提示します。このプロセスにより、思考漏れを防ぎ、初期の段階で考慮すべき要素が網羅されます。
3.
業務フローの設計: 計画が確定すると、AcsimがToBe業務フロー図を構築します。変更内容に応じて、専門分野に特化したAIエージェントがそれぞれの業務手順や関連データの流れを示します。
4.
要件一覧の生成: 設計が完了すると、関係書類やプロトタイプが生成され、開発への即座の移行が可能となります。このプロセスは時間短縮と品質の安定化を実現し、再現性が向上します。
新機能の利点
- - 誰でも業務フローを設計可能に: AIが提案する業務の改善ポイントにより、経験の浅い担当者でも品質の高い設計が行えます。
- - 企業のノウハウをAIが習得: 自社の業務ルールをAcsimに蓄積することで、AIがそれをもとに最適な改善案を提示し続けます。
- - 共通認識の確立: AIが一定の粒度を持つ検討項目を提案することで、プロジェクトに関わる全ての人が共通の基準で議論できます。
- - 納得感のある設計: AIは提案の理由や他の選択肢についても説明するため、初心者でも背景を理解しやすくなります。
ROUTE06の目指す未来
ROUTE06の取締役を務める松本均氏は、「要件定義は日本のシステム開発において最も投資効果が高い領域である一方、経験則に依存している現状を打破することを目指しています」と語ります。そして、新しいスタンダードとして「AI要件定義」を確立し、業界全体の競争力の強化に寄与することを目指しています。これにより、企業固有の知識をAIが扱えることで、組織全体としての判断の一貫性を高め、効率性を向上させることが期待されています。
Acsimとは
Acsimは、要件定義のプロセスをAIを通じて支援する生成AIプラットフォームです。現状の把握や課題の抽出から、改善方針の提示、プロトタイプ構築までの全プロセスをカバーし、生成された設計情報は後続工程でも活用されます。これにより、開発全体の品質向上と意思決定の迅速化が図られます。私たちROUTE06は、これからも人とAIの協創を通じ、プロダクトの開発現場に新しい風を吹き込んでいきます。