TXOne Networksがサイバーセキュリティ拡大へ7000万ドル調達

TXOne Networks、7000万ドルのシリーズB資金調達を実施



台湾・台北に本社を持つTXOne Networksが、インダストリアルIoT(IIoT)セキュリティ市場におけるグローバルリーダーとして、シリーズBの資金調達を成功させました。その額はなんと7000万ドル。この資金は、同社がグローバルなプレゼンスを拡大し、産業用制御システム(ICS)に対峙する複雑なサイバーセキュリティの脅威から、全世界の産業界を守るために使用される予定です。

投資元とその意義



今回の資金調達は大手投資会社のTGVest Capitalが2,000万ドルを提供し、主導しました。その他にも、KAiA Capital、CDIB Capital Group、MediaTekなど、多数の企業と著名な経営者が参加しており、TXOne Networksに対する信頼を表しています。特に、JAFCO AsiaとJade Stone Jinghua Limited Partnership Fundは、前回のシリーズAでも主要な投資家として参画しており、今回はその投資をさらに増やす形となりました。

TGVest CapitalのDC Cheng会長は、「現代の製造業界や重要施設において、サイバーセキュリティの確保はかつてないほど重要になっています」と述べ、TXOneがその需要に応えられる存在であると強調しました。

市場の成長とTXOneの役割



MarketsandMarketsの報告によれば、ICSサイバーセキュリティ市場は2027年までに324億ドルに達すると予測されています。この成長は、製造業や半導体、さらには政府機関や重要情報インフラにおける脆弱性が増加していることを背景にしています。TXOne Networksは、OTネットワークの「ゼロトラスト」アプローチに基づき、絶え間ないサイバー攻撃から企業を守るための先進的なソリューションを展開しています。

確かな成果と今後の展望



2022年度の上半期において、TXOneの収益は前年同期比で107%増加したことが報告されています。この急成長は、需要が急増するサイバーセキュリティ分野において顕著であり、また欧州および米国の雇用数も67%の増加を記録しました。全体として、アジア、ヨーロッパ、米国における従業員数は今後さらに増加し、TXOneの市場プレゼンスを強化することが期待されています。

TXOne NetworksのCEO、Terence Liu氏は、OTネットワークには「ゼロトラスト」の時代が迫っていると指摘し、今回の資金調達が企業に対する市場の信頼を示すものだと述べています。TXOneは、革新的な技術をもって企業のコア競争力を強化し、さらなる成長を目指していくとしています。

TXOne Networksについて



TXOne Networksは、OTゼロトラストというコンセプトを基盤に、OTネットワークと重要な資産をリアルタイムで守るための多層防御型サイバーセキュリティソリューションを提供しています。大手製造業をはじめ、医療や自動車、公共インフラなど多岐にわたる分野で経験と実績を持ち、実用的で運用に適した製品を提供しています。

結論



サイバーセキュリティのニーズが高まる中、TXOne Networksの取組みと成長への姿勢は、業界全体に影響を与えるものとなるでしょう。今後の展開に目が離せません。

会社情報

会社名
TXOne Networks Japan合同会社
住所
渋谷区千駄ヶ谷5-27-5 リンクスクエア新宿 16階
電話番号

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