Planetwayの新たな一歩: 17億ドルの資金調達とグローバル展開への挑戦
2023年7月、アメリカのテクノロジースタートアップであるPlanetway Corporationが、インドのKandian International Private Limitedとの間で基本合意書(MOU)を締結しました。この提携により、PlanetwayはシリーズAラウンドで総額17億ドル(約2600億円)を調達し、世界市場でのセキュリティソリューションの展開を加速させる狙いです。
MOUの詳細
MOUには以下のような重要な項目が含まれています。まず、インド政府系ファンドであるNational Investment and Infrastructure Fund(NIIF)を引受先として、最大2億ドル(約300億円)の資金調達を実施し、数年以内に海外株式市場への上場を目指すとのことです。また、3年間で売上総額15億ドル(約2300億円)を目指すことも明記されています。この合意は、Planetwayの製品及びプラットフォームのグローバルマーケティング、インドや中東、アフリカ地域への展開を見据えたジョイントベンチャーの設立に繋がるでしょう。
背景とビジョン
Planetwayは「データ個人主権時代の創出」をミッションとして掲げており、エストニアの先進的なデータ連携基盤「X-Road」を拡張開発した「PlanetCross」と、本人確認に応じたIDの付与や認証機能を持つデジタルIDプラットフォーム「PlanetID」を展開しています。これにより、個人のデータ権利を尊重した情報公開や活用を促進することを目指しています。
さらに、Planetwayは「京都エコノミック・ガーデニング支援強化事業」において、新しい考え方のベーシックインカムを実現するためのデータマーケットプレイス「Planet DataHub」の開発・運営を受託。京都が開催するドバイエキスポ(2024年1月22日〜24日)に出展し、資金集めと事業紹介を進めてきました。これにより、国際的な認知度を高め、さらなる事業拡大が期待されます。
現地法人の設立
MOU締結を受け、Planetwayはアラブ首長国連邦ドバイで新たな赤字設立法人「Planetway Global Corporate Services Provider L.L.C」を設立しました。この法人は、グローバル展開の拠点として機能し、画期的なセキュリティソリューションの提供を目指します。
Planetwayの創業者でCEOの平尾憲映氏は、「この提携は当社が市場で培った100社以上の導入実績を基に、全世界への展開を実現するための重要なステップです。資金調達やマーケティング、人材確保、海外市場への上場を通じて、全方位から取り組むことが可能です」とコメントしています。
NIIFについて
National Investment and Infrastructure Fund(NIIF)は、インド政府が主体となって設立したファンドで、主にインフラ投資を目的としています。総資産は49億ドル(約7500億円)に達しています。このNIIFからの投資は、Planetwayの世界展開を強力に後押しすることが期待されます。
まとめ
このように、PlanetwayはKandianとの提携を通じて、インド、中東、アフリカを中心にセキュリティソリューションの世界展開を加速させることを目指しています。データ権利の尊重を基本にしたビジョンのもと、今後の動向に注目が集まります。今後も、フロントランナーとしての役割を担っていくことが期待される企業です。