Sysdigが新しいAIアナリストを発表
Sysdig(シスディグ)は、2025年6月25日に、同社のプラットフォームに新たにAIクラウドセキュリティアナリスト「Sysdig Sage™」を完全統合したことを発表しました。この革新的な技術により、セキュリティチームと開発チームは、リスクの特定から調査、修復までのプロセスを、今まで以上に迅速かつ効率的に実行できるようになります。
Sysdig Sageの特長
Sysdig Sageは、クラウドネイティブアプリケーション保護プラットフォーム(CNAPP)の一環として、AIによる支援を提供することを目的としています。特に、従来の手作業での判断を排除し、クラウド上での脅威に関する情報を即座に提供します。「誰が・何を・いつ・どこで・どのように」という疑問に対して、的確なインサイトをもたらし、高リスクの問題への迅速な対応策も提案します。
現在、Sysdigの顧客の半数以上がSysdig Sageを導入しており、業界標準の「クラウドの検知と対応における5/5/5ベンチマーク」、すなわち5秒での検知、5秒での理解、5分での対応を実現するために活用されています。これは、企業がより強固なセキュリティ体制を整えるのに大いに寄与しています。
リアルタイムでの対応
Sysdig Sageは、常時稼働するセキュリティチームメイトとして機能し、セキュリティ担当者にとって必要不可欠なツールです。その実用性は、脅威の予防からリアルタイムでの分析、対処プレイブックの提案までを自動で支援する点にあります。これにより、企業は人員を増やさずともセキュリティチームの効果を大幅に向上させることが可能となります。
Sysdigの創設者兼CTOであるロリス・デジオアー二は、「Sysdig Sageは、変化の激しいクラウド環境の中でも、リスクを特定し、迅速に対応できるように設計されています。これにより従来数時間かかっていた対応を数分で完了できるようになります」と述べています。常に進化するクラウドセキュリティ環境において、高い効果を発揮することを目指しています。
効率的なセキュリティ運用
Sysdig Sageの導入により、企業は、アプリケーションとインフラのセキュリティをより効率的かつ確実に確保できるようになります。すでにSysdigを導入している企業では、クラウドインシデントに対する対応時間が平均76%も短縮されることが報告されています。この効果は、既に運用中の企業からも評価されており、さらなる導入の促進が期待されています。
AIを用いた新しいセキュリティの形
Sysdig Sageを活用することで、企業はAIによる力を最大限に活用し、脅威に対する迅速かつ効率的なアプローチを実現します。具体的には、自然言語による質問をAIがビジネスリスクの観点から解釈し、迅速に状況を把握することができます。例えば、「外部に公開されている重大な脆弱性は何か?」という問いに対し、Sysdigは即座に影響を受けるワークロードを特定してくれます。
また、Sysdig Sageは、ライブデータを基にしたリアルタイムのリスク評価を行い、必要な対策を提案します。これにより、セキュリティ担当者は迅速に感染経路を特定し、適切な対応をとることができるのです。
まとめ
Sysdigの新たなAIアナリスト「Sysdig Sage」は、クラウドセキュリティの未来を変える可能性を秘めています。この革新的なツールは、企業が脅威から顧客やビジネスを守るための強力なパートナーとなり、セキュリティチームの働き方を根本的に変えることでしょう。AIを駆使した新しいセキュリティの形は、日々進化し続けるクラウド環境において、確実な防御を提供することを目指しています。