ダイアログ・イン・サイレンス
音がない世界でのコミュニケーション体験、「ダイアログ・イン・サイレンス」が大阪で開催され、多くの参加者が新たな対話の形を発見しました。一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティが主催し、2024年8月5日から9日までの4日間、音のない空間で行われたこのイベントには、総勢213名が参加しました。
心に響くプログラム
「ダイアログ・イン・サイレンス」は、聴覚障害のあるアテンドのサポートのもと、参加者が音を遮断するヘッドセットを装着し、視覚や表情を駆使してコミュニケーションを楽しむプログラムです。参加者は9名ずつのチームを組み、ジェスチャーやボディーランゲージを用いて対話を重ねます。初めての体験に緊張の面持ちを浮かべる参加者たちも、アテンドによるサポートで徐々に笑顔が見え始め、和やかな雰囲気に包まれていきます。
体験の中で、参加者たちは「音のない世界」でのコミュニケーションの難しさと楽しさを実感し、心温まる交流を楽しみました。例えば、手話を使ったゲームや、瞬間的に意思を通わせるための工夫が求められ、この新しい体験に感動する場面が多く見られました。
参加者の声
参加者からは、「音が聞こえなくても、表情や目の合わせ方で意思疎通ができることに驚いた。」「言葉がなくても人とつながることができると感じた。」といった感想が寄せられました。また、特に子どもたちからは「手話は楽しい、感情を伝えるのが面白い」という声もありました。
デフリンピックへの期待
2025年には、日本で初めて耳が聞こえないアスリートのためのオリンピック「デフリンピック」が開催されます。このイベントの開催に向け、ダイアログ・ジャパン・ソサエティは、デフリンピックに向けた理解を広める活動を積極的に行っています。音のない世界でのコミュニケーション体験は、これからの社会で大切な要素になるでしょう。
未来へのつながり
ダイアログ・イン・サイレンスの次回開催は、2024年12月1日から東京・竹芝のダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」で予定されています。参加者たちは、真のコミュニケーションについて再考し、文化や国の壁を越えて人と人がつながることの重要性を実感できることでしょう。
今後も、多様性のある社会を形成するために、さまざまな企業や行政と連携し、コミュニケーションの再考の機会としてこのプログラムが続けられます。参加者が得た移動手段や思いは、デフリンピックの成功にもつながることでしょう。
開催概要
ダイアログ・ジャパン・ソサエティは、この理念をさらに広めるべく、対話の力によって先進的な社会を築く活動を続けています。私たちのコミュニケーションの理解を深めるために、未来の形を考え、夢見ることが重要です。